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ボーダレスアカデミーの最新情報をお届けします
学生起業という選択〜ウガンダの飢餓問題解決への挑戦〜
ボーダレスアカデミーの社会起業伴走プログラムの魅力を深ぼるため、アカデミー15期の卒業生にインタビューをさせていただきました。参加者のリアルな声をお届けし、その熱い想いや経験に迫ります。お楽しみに!
今回は、「ウガンダの飢餓問題」の解決を目指す「けいてぃ」さんこと山田蛍花さんにお話をお伺いしました。山田さんには、集中講座受講後にもインタビューさせていただきました!ぜひ先にこちらをお読みください!
※社会起業伴走プログラムとは・・・ボーダレスがこれまで培ってきた独自メソッドをもとに、3ヶ月でビジネスプランを完成させるプログラムです。
プロフィール
・氏名:山田蛍花(やまだ けいか)/ けいてぃ
・経歴:名桜大学4年→「飢餓を無くす猫ちぐら」代表
・社会課題/テーマ:ウガンダの飢餓問題
ウガンダで挑戦する覚悟
Q ソーシャルコンセプトを設計する上で苦労した点/難しかった点を教えてください
私の最終的なソーシャルコンセプトの概要は、「ウガンダの飢餓問題を解決して子供達が自分自身の力で生きていけるようにする」というものです。
ソーシャルコンセプトを考える過程で、自分が本当にこの問題に取り組みたいのかを深く考える必要のあった序盤が特に大変でした。元々ウガンダの飢餓問題を解決したいという思いからアカデミーの受講を決めましたが、途中でインドに変更しようかと迷った時期もありました。
迷った原因は、金銭的な問題が一番大きかったです。
ウガンダへの渡航には多くの費用がかかり、その負担を考えるとすごく怖くなってしまいました。一方で、インドなら渡航費が半額になり、私も好きな国なので、そちらに変更することを考えました。頭の中で悩みが永遠ループしている状態でした。
Q その状況をどうやって乗り越えたのですか?
関わってくださる皆さんの言葉に支えられました。
アカデミー事務局のスズケンさんに相談したら、「不安なだけでしょ、お金の問題は正直なんとでもなるよ」と言っていただいたんです。
また、アカデミー生のスラックグループでこの悩みを投げたら、
「けいかさんがやりたいことをやったほうがいいと思うよ」
「渡航費で折れてるくらいじゃだめだ!」
と沢山メッセージをいただき、そこではっとさせられました。
このように、事務局の方の一言やアカデミー生の仲間の声かけのおかげで、「ウガンダしかない」という答えを見つけ、覚悟を決めることがきました。
覚悟を決めてから、すぐにウガンダへ渡航しました。
日本にいては、現地の人の顔が見えなくて、なかなかソーシャルコンセプトを作ることができなかったからです。
もっと知らなきゃいけないことがいっぱいあったし日本にいても得られる情報に限りがあります。せっかくアカデミーで3ヶ月プランニングするのに中途半端なリサーチだと勿体無いと思い、1ヶ月ウガンダに滞在しました。
現地にきてからは、進み具合が全く違いました。
現場のいろんな方にお会いして、自分の目で現場の様子を見て、課題の解像度理解をあげることで、ソーシャルコンセプトを固めることができました。
ターニングポイントは、「猫ちぐら」というアイデアとの出会い
Q ビジネスコンセプトの変遷はいかがですか?
集中講座の時は、ウガンダにカフェを作ることを考えていましたが、プログラムの初期の段階でなしになりました。土地柄を反映できないことや、私がやる意義を見出せなかったからです。
そこで、伝統工芸品である編み物に着目し新たなビジネスコンセプトを作ることにしました。最初は、カゴバックを作ったり、デザインだけを改良したり、照明カバーなどの案が出ていました。しかしヒアリングを進める中で、これらにはニーズがないことがわかりました。
そんな時に、メンターの三原さんに「ネコちぐら」はどうかと提案していただきました。ネコちぐらとは猫の家のようなもので、日本にも需要がある上に高付加価値で販売することがができます。
ウガンダの伝統的な編み物技術と似ているということもあり、NGOの方に協力してもらいつつ、現地の作家さんに早速サンプルを作ってもらいました。すると、想像以上にクオリティの高いものを作ってくれたんです。
猫ちぐら完成した後、何気なくスレッズに投稿したところ、想像以上の反響がありました。猫を飼っていただいている方々から「買いたい!」というメッセージが沢山届いたんです。
日本には猫ちぐらがあまりなくデザインの種類も限られているため、猫を飼ってる方からのニーズがこんなにもあるんだと驚きでした。
ウガンダの編み物はカラフルでデザイン性が高いため、その特徴をうまく反映することができました。ウガンダのお母さんたちのスキルがあったからこそ作れたものだと思います。
「猫ちぐら」というアイデアに出会えたことが、私にとって大きなターニングポイントだったと思います。
Q 猫ちぐらというアイデアを聞いた時最初はどう思いましたか?
最初聞いた時は、「なにそれ!誰が買うんだろう?」と思いました(笑)。
ブラッシュアップ会でご一緒していたすーさん(鈴木さん)も、「これはいけるでしょ!」とおっしゃていたんですが、私はまだピンときてなくて。
現地の編み物作家さんがクオリティの高い猫ちぐらを作ってくれたり、買いたい人からのメッセージをいただく中で、これでよかったんだと実感でき、確信が持てました。
「想いが一番大事」という田口さんからの言葉
Q メンターさんからの言葉で印象に残っているものはありますか?
「想いが一番大事」という田口さんからの言葉が印象に残っています。
私は、ビジネスというと冷静に論理的に進めていかないといけないものだと思っていたので、燃えてるものはあるけどなるべく見せないように抑えなきゃと思っていました。
でも、その想いが一番大事ということに気づかせてくれて、この熱い思いを持ったまま走っていっていいんだと、びっくりしたと同時に嬉しい気持ちになりました。
わくわく100%で挑んだスタートピッチ
Q スタートピッチの感想と、今後の展望を教えてください
もう、ワクワクしかなかったです。
この事業を今後も続けるという覚悟も決まっていたし、できる気しかしなかったので自信を持って、わくわく100%で挑みました!
私は来年の3月に卒業するのですが、授業はほとんどないので、ネコちぐらと卒論を両立して頑張っていきたいと思います。
現在は、たくさんの方からメッセージをいただいたので、抽選販売を行いました。
ちょうど今日初めての発送してきたところで、彼女たちの作品が日本全国に旅立ってくと思うと本当に感動しました。今後は、様々なバリエーションの猫ちぐらを作ることで、ソーシャルインパクトを大きくしていきたいと考えています。売り上げの5%をNGOに寄付することで、お母さんがいない子供達もサポートできるような体制を構築していく予定です。
自分と向き合い、本質的な解決策を
Q アカデミーを受講するか迷っている方にメッセージをお願いします!
迷ってるなら取り合えず挑戦してみた方がいいです!起業に挑戦することは不安だけど、アカデミーでは、支え合える仲間と出会うことができます。
また、自分と向き合い課題の本質的な解決策を見出すことのできる貴重な時間です。
3ヶ月で、今とは全く違う景色を見ることができます!解決したい社会課題がある人は、ぜひ挑戦してみてください。
▽けいかさんのインスタグラムより引用
「飢餓を無くす猫ちぐら」とは
ウガンダの伝統的な編み物作家さんが作った一点ものの「ネコちぐら」を猫の飼い主さんに販売するサービスです。
▷「飢餓を無くす猫ちぐら」のインスタグラムはこちら!
インタビュー後記
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回は、ウガンダの飢餓問題解決に立ち向かう山田さんにお話しをお伺いしました。
集中講座の後にインタビューさせていただいてから、はや3ヶ月。この3ヶ月の間に様々な変遷とターニングポイントがあったことが伺えました。猫の飼い主さんから絶大な支持を得ている猫ちぐら。ウガンダのお母さんと、日本の猫好きさんの双方が幸せになれる素敵なソーシャルビジネスですね。「飢餓を無くす猫ちぐら」のこれからに目が離せません!
インタビュアー:ボーダレスアカデミー学生インターン・カコちゃん(鹿子生由依)
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ボーダレスアカデミーは、世界13カ国で50事業以上のソーシャルビジネスを展開するボーダレスグループが運営する、社会起業のためのソーシャルビジネススクールです。
2日間の「集中講座」でソーシャルビジネスの考え方・作り方をゼロから学び、その後3ヶ月でビジネスプランを完成させる本格的な「社会起業伴走プログラム」により、社会課題解決を目指す起業・事業のブラッシュアップを実現できます。
現在募集中の17期アカデミーへの受講に向けては、まず来年1月に開講する「集中講座(2日間のワークショップ形式講座・オンライン開催)」を受講ください。
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