事業のスケールアップへの挑戦~バジャウ族の貧困に終止符を~ | ボーダレスアカデミー | 社会起業のためのソーシャルビジネススクール
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事業のスケールアップへの挑戦~バジャウ族の貧困に終止符を~

ボーダレスアカデミーの集中講座の魅力を深ぼるため、アカデミー16期の卒業生にインタビューをさせていただきました。参加者のリアルな声をお届けし、その熱い想いや経験に迫ります。お楽しみに!

今回は、「バジャウ族の貧困問題」の解決を目指す けいすけさん こと 葛生圭祐 さんにお話をお伺いしました。

※集中講座とは・・・ボーダレスがこれまで培ってきた独自メソッドをもとに、ソーシャルビジネスやビジネスモデルの作り方を学ぶ2日間のプログラムです。

プロフィール

・氏名:葛生圭祐(くずお けいすけ) / けいすけ
・経歴:セブ島にて、ゲストハウス・ツアー事業を経営
・社会課題/テーマ:海外の貧困/セブ島で暮らすバジャウ族の貧困問題

多くのバジャウ族が希望を持てる事業を

Q 解決を目指す社会課題と、その出会いを教えてください

私が解決したい課題は、フィリピン・セブ島で暮らしているバジャウ族の貧困問題です。

大学生の時に、テレビでバジャウ族という存在を知り、会ってみたいと思い2016年に初めてセブ島を訪れました。その時に、全財産を失ってしまうというハプニングが起こり絶望にくれていました。そんな時、バジャウ族のデンジ家族というファミリーと出会い、しばらくホームステイをさせていただくことになったんです。

それがきっかけで、デンジ家族とは第二の家族のような親しい関係を築くことができました。一緒に暮らす中で、バジャウ族は、文化の違いによる差別など様々な理由で十分なお金を稼ぐことができないという厳しい状況に置かれていることを知りました。物価高や子供の増加で生活はますます困難になっています。

そんな状況を改善したいと思い、昨年バジャウ族の文化を体験できるツアー事業と宿泊事業を開始しました。デンジを初めバジャウ族ををガイドとして雇用し、彼らの生活を少し改善することはできたと思っています。

しかし集落全体では約3000人くらい住んでいおり、彼らの生活は貧困との戦いです。今の事業では、集落全体を支えるには長い道のりであると感じました。

今後は、もっと多くのバジャウ族が貧困から抜け出し、彼らが希望を持てるような生活を送れるような事業を行いたいと考えボーダレスアカデミーに参加しました。

「絶対に解決する。」という覚悟

Q 参加する前と参加後でどのような変化がありましたか?

一番は自分が解決したい社会課題に対するモチベーションがより高くなったことです。
アカデミーに参加してみて、想像以上に多くの人が社会課題に真剣に取り組もうとしていることに対して感銘を受けました。
参加者や集中講座の登壇者の熱い想いを直接聞く中で、自分も「この社会課題を解決する。」という強い意思を持つことができました。

Q ソーシャルコンセプトについて簡単に教えてください。

※ソーシャルコンセプトとは・・・誰のどんな社会問題を、どのように解決するか?どんな理想の社会を実現していくか?などボーダレスがこれまで100以上の社会起業を作ってきた独自メソッドが詰め込まれたコンセプトシート

バジャウ族が抱えている課題は数多くあり、複雑に絡み合っている状態です。

貧困を包括的に解決するためには、高額な固定費を削減し、安定した収入を確保し、周囲からの理解を得られるようにする、など複数の要素を考える必要があります。なので、解決のフェーズを段階に分けて構築することが有効であると考えています。

今回のプランニングでは、特に固定費の削減にフォーカスしています。

なぜ固定費なのかというと、バジャウ族の家庭は水道が整備されていないので、水の購入が高額な負担になっているからです。そのため、仲介者を通してわざわざ割り増しな水を購入するしかなく、出費がかさんでいるんです。水だけでなく、電気代やガス代も高額です。そこで、水道設備を整えたり、太陽光パネルを用いて、バジャウ族の人が一般のフィリピン人と同じかそれ以下の金額で水道・電気・ガスを利用できるようにすることで、固定費を削減できるのではないかと考えています。

Q 2日間で印象に残っていることはありますか?

質疑応答の時間に、受講生から寄せられる多くの質問一つひとつに講師の半澤さんが丁寧に回答されていた姿がとても印象的でした。

2日間とも、予定終了時間を延ばしてまで、受講生に真摯に向き合ってくださいました。その姿勢から、事務局や登壇者の熱意や、私たちの学びを大切にしてくださる思いを強く感じました。

チャレンジングな課題に挑む

Q 今後の展望について教えてください。

ビジネスとして十分な利益を出しつつ、バジャウ族の各家庭にインフラを整備するという目標は、非常にチャレンジングであると感じています。現時点では、自分の中で明確な答えを見つけられていません。ただ、金銭的なインパクトという観点では、高額な固定費を削減する方が、収入増加よりも大きな効果をもたらす可能性が高いと考えています。

そのため、ソーシャルビジネスとしての取り組みとしては、まずバジャウ族の収入を増やす仕組みを構築し、その後、高額な固定費を削減するというアプローチが有効かもしれません。

こうした方向性や具体的なビジネスアイデアについては、今後の3ヶ月間の伴走プログラムで深め、より実現可能なプランに落とし込んでいきたいと考えています。

インタビュー後記

最後までお読みいただきありがとうございます。

今回は、「バジャウ族の貧困問題」の解決を目指す葛生圭祐さんの声をお届けしましたが、いかがでしたか?

衝撃的な原体験から、バジャウ族の貧困という課題に立ち向かう圭祐さん。
原因が複雑に絡み合う貧困に対して、それを一つ一つ紐解くようなプランを構築されているのが印象的でした。貧困に、ビジネスで終止符を!

ボーダレス・アカデミーでは、日本のみならず、海外の課題をテーマに挑戦されている方も沢山いらっしゃいます。ぜひ他の卒業生の記事もご覧ください

インタビュアー:ボーダレスアカデミー学生インターン・カコちゃん(鹿子生由依)

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