【卒業生インタビュー】介護の現場で働き続けた私が、起業という道を選んだ理由とは? | ボーダレスアカデミー | 社会起業のためのソーシャルビジネススクール
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【卒業生インタビュー】介護の現場で働き続けた私が、起業という道を選んだ理由とは?

介護の現場に12年間向き合ってきた佐々木さん。なぜ、現場のプロとして働き続けるだけでなく、自ら起業という道を選んだのでしょうか?今回のインタビューでは、佐々木さんが介護現場で出会った社会課題と、そこから始まった挑戦の道のりに迫ります!ぜひ、ご一読ください。


■卒業生プロフィール

一般社団法人SELENE(セレーネ)代表理事
佐々木 元勝さん (第14期生)

新卒で理学療法士の資格を取得後、医療法人に入職。介護部門(デイケア、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、デイサービス、訪問リハビリ)にて約7年間リハビリ業務に従事。
その後、デイサービスの管理者として5年間勤務し、現場のマネジメントやスタッフ教育にも携わる。
現在は、一般社団法人SELENEを設立し、「介護離職防止のための研修・相談サービス」や「認知症世界の歩き方ワークショップ」を通じて、介護と仕事・生活の両立支援、認知症への理解促進に取り組んでいる。佐々木さんの最新の活動を X(Twitter)Facebook で確認ができます!

解決を目指す社会課題との出会い

「まさか、自分の母も…?」実体験を通じて痛感した介護負担の問題

解決を目指しているのは、ダブルケアラーの介護離職問題です。僕は長年、介護の現場で高齢者の方々と向き合ってきました。その中で、介護される方にはさまざまな公的サービスがある一方で、介護をするご家族の負担を軽減する支援が圧倒的に少ないと感じていました。

そんな中、「ダブルケア」という、親の介護をしながら子育てもしている人たちの存在を知ったんです。さらに、ダブルケアラーは介護離職のリスクが非常に高いという事実を知り、大きな衝撃を受けました。介護と子育てを両立するために、仕事まで辞めざるを得ないほど追い詰められる現実があることを痛感したんです。

また、僕の母親が介護に直面した際に「仕事もうやめるわ」と突然言い出したことがあり、介護が大きな負担になり得ることを身をもって知って、この問題を解決したいと強く思いました。

介護職員からなぜ “起業” を目指そうと思ったのか?

ダブルケアラーに対してなにか支援するサービスはないかと探し始めましたが、そういったサービスがなく「これはもう、自分でやるしかないんだな」と思いました。

どうやってこの問題を解決できるか調べていたら「社会問題をビジネスで解決する」というソーシャルビジネスの考え方に出会ったんです。

そこから、ソーシャルビジネスに取り組んでいるボーダレス・ジャパンを知り、*ボーダレスの本を読んでみました。すると、「こういった形で事業をつくれるんだ、これだったら自分でもできるかもしれない」という可能性を感じ、ボーダレスが運営しているソーシャルビジネススクール「ボーダレスアカデミー」の説明会に参加することにしました。

* 9割の社会問題はビジネスで解決できる(著:株式会社ボーダレス・ジャパン 代表 田口一成)

佐々木さんを起業へと突き動かした説明会での一言

説明会に参加したときに登壇していたボーダレスアカデミーの鈴木さんに一つ質問をぶつけました。

「3ヶ月でプランを作るって短すぎないですか?本当にできるもんなんですか?」

起業のイメージが全くなかったので、3ヶ月という期間はあまりにも短く、現実味がありませんでした。すると鈴木さんは、「できますし、やるんです」と即答した後に、こう続けたんです。

この説明会に来ている皆さんは、社会問題に関心があって、何かやりたいと思っているはずです。その思いを短期間で集中してやらないと、むしろ事業はつくれないですよ、時間があるからできるものではないんです。そして、目の前には今日も困っている人がいる。その人たちを1日でも早く助ける必要があるからこそ、スピード感を持ってやるんです

「3ヶ月で必ずプランができますし、できるようにサポートしますよ」

その言葉が今でも印象的で覚えています。当時34歳、会社員だとある程度、キャリアが見えてしまっていて「起業するのもいいな~」とおもってたところから、

そっか、やる時は今しかないんだ

この瞬間、受講することを決めました。

ボーダレスアカデミーの受講について

集中講座での「みんなの前向きで熱い議論」が挑戦の後押しに

*集中講座は、リアルで開催されるのを待てず、1日でも早く動きたかったため、動画視聴コースで受講しました。リアルな会場に行けなかった分、動画の中でみんなが意見交換している姿を何度も見ました。

動画の中で、受講生同士が解決したい社会課題のテーマやビジネスアイデアをシェアし、活発に議論している様子を見て、「みんな前向きに熱く議論しているな、自分もやりたい!」と、すごい熱量を感じ、それが大きなモチベーションになりました。

この熱気に触れ、「自分もこの環境に飛び込みたい」と強く思ったことが、その後の社会起業伴走プログラムへの参加を決意する大きな要因になりました。

*集中講座とは:ボーダレス流の独自メソッドを学ぶ短期集中プログラム、説明会も開催中

3ヶ月の社会起業伴走プログラムで得られたこと

*社会起業伴走プログラムでの学びで特に大きかったのは、ヒアリングの重要性です。

ヒアリングを重ねる中で感じたのは、ただ事業の情報を得るだけでなく、「困っている人に直接会う」ことで、自分の事業への思いが再確認できるということです。ヒアリングを重ねていくうちに、その人たちの想いが詰まったヒアリングシートが何枚も溜まっていきました。「これはもう自分だけのものではない」という責任感が生まれ、それが今も挑戦を続ける大きな原動力になっています。

*社会起業伴走プログラムとは:3ヶ月でビジネスプラン完成を目指す伴走プログラム、説明会も開催中

【時間活用のコツ】仕事と両立してどう時間をつくったの?

僕が実践したのは、朝活です。子どもと一緒に早く寝て、朝4時や5時には起きて作業する、というルーティンを確立しました。

平日は1日1〜2時間、土日は午前中に集中して事業に取り組むようにしましたね。奥さんには「この3ヶ月は事業に集中したいから」と事前に協力をお願いしました。あとは「やる」と決めてしまうこと。そして、強制力を持った環境に身を置くこと。それが、僕が多忙な中でも時間を確保できた秘訣だと思います。

卒業後のステップ

卒業後も対象者に向き合い続けた先に

アカデミー卒業後、勢いで法人を設立したんですけど、そこから1年間は結局、作っただけで何も事業を動かせてなかった時期がありました。BtoBでマネタイズしやすいっていう理由だけで考えていた事業プランも、本当にやりたいことではないと気づいたんです。だから、全然進まなかったんですね。

そこで、ボーダレスアカデミーの半澤さんに個別で相談して言われたのが、「もう一度、最初の対象者に向き合いなさい」という言葉です。その言葉をきっかけに、改めてヒアリングを重ねることで、事業の方向性がようやく見えてきました。

話すだけで9割できる老後のライフプラン」新たな事業構想へ

僕は、介護離職を止めるために親世代の介護に対する意識を変える必要があると感じています。親自身が自分の老後を良くするために、明るい未来を描きながら、事前に準備をしておけば、子供も安心でき、特に対応しやすくなるからです。

今構想しているのは「話すだけで9割できる老後のライフプラン」という事業です。エンディングノートのように書くのではなく、とにかくその人に喋ってもらうんです。過去どんな生き方をしてきたか、これからどう生きたいかなど、とにかく喋ってもらって、それを聞いてAIなども使って整理することで、すっきりするだけでなく、エンディングノートの重要な内容が自然とまとまっていく。それを3ヶ月間伴走サポートするサービスを提供したいと考えています。

介護の現場では、時間や費用の制約から、利用者の話を聞く時間が十分に取れません。でも、話を聞いてもらうことで認知症の予防になったり、精神的な安定につながったりと、多くのメリットがあります。この「話を聞く」という、介護の現場ではなかなかできなかったことを、僕自身の経験を活かして事業にしたいと考えています。

「一歩踏み出すには?」佐々木さんからのメッセージ

人生は1回切りです。僕は介護の仕事を通して、命の有限さを痛感しています。昨日まで元気だったおじいちゃんおばあちゃんが、次の日には亡くなっている、ということが全く珍しくありません。「明日があることが当たり前じゃないんだ」と。高齢者の方々はそれを分かっているからこそ、毎日を何事もなく過ごしたいと願うんです。

だからこそ、僕たちも明日を生きているか分からない。「やりたい」と思うことがあるなら、今やっておかないと絶対に後悔します。やりたいことがあるなら、ぜひ受けてみた方がいいと思います。

佐々木さんが受講していたボーダレスアカデミーとは!?

最後までお読みいただき、ありがとうございます。卒業生のリアルな経験談から、なにか一歩を踏み出すヒントや勇気を感じていただけたなら幸いです。

ボーダレスアカデミーは、世界13カ国で50事業のソーシャルビジネスを展開するボーダレス・ジャパンが運営するソーシャルビジネススクールです。実践の中で培ってきた“ソーシャルビジネスの作り方・社会起業のイロハ”を徹底公開。国内外を問わず、また社会領域を問わず使える再現性あるメソッドが、あなたの挑戦を後押しします。

満足度94%超え!2日間の集中講座 (オンライン開催)

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累計120名の社会起業家が誕生!3ヶ月の社会起業伴走プログラム

3ヶ月で解決したい社会課題の本質に切り込むビジネスプラン完成へプログラム中、第一線で活躍する社会起業家・経営者から直接のフィードバック機会あり。(個別に計2名×5回+授業外メンタリングを提供)

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