第2期ボーダレスアカデミー ファイナルピッチ-出場者NO.8 田中健太郎 | ボーダレスアカデミー | 社会起業のためのソーシャルビジネススクール
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第2期ボーダレスアカデミー ファイナルピッチ-出場者NO.8 田中健太郎

アカデミーファイナルピッチ 全文掲載

1:28〜
田中

こんにちは! 田中健太郎です。
今日は皆さんに「農業の未来」について話をしたいと思います!

1:40〜

まずは質問です。
皆さんは「畑にいったこと」ありますか?
僕は4年前に初めて行って、衝撃を受けました。
なぜかというと、そのとき初めて、365日、畑に向き合う、そんな、農家さんの「強い想い」に触れたからなんです。
それから僕は農業に興味をもって、調べていくうちに知ったことがあります。

2:07〜

今の農業は持続可能なのか?ということです。
この今の農業とは何か?というと、それは農薬依存型の農業のこと。
この農業のあり方は効率性を重視するあまり、環境負荷が高すぎると言われています。

例えば、データによると、ある地域では水質汚染の6割は農業由来と言われていたり、他にも昆虫の4割が絶滅の可能性と言われる最大の要因が農薬だったりします。
また、あまりイメージはないかもしれませんが、温暖化の原因の15%は今の農業に原因があると言われています。
だからこそ僕たちは「農薬をつかわない」、そういった有機農家さんを「応援する」と決めました!

3:10〜

そして、この「有機農家さん」ですが、実はこれから農業を始めたい人の「8割」は有機農法に興味あり!と答えているにも関わらず、いま有機農法をしている人たちは農家全体の1%のみと言われています!
つまり、興味がある人は多いにも関わらず、ぜんぜん増えいません!
これには理由があって、なぜかというと有機農家の多くが3年以内に廃業してしまうからなんです!
そして、その理由は有機農家の多くがマーケットニーズに対応できていないから。

3:56〜

有機農家、特に「新規就農者」はどうしても、少量だし、不安定な生産になりがちです!
ただ一方で、マーケットは何を求めているのか?というと、大量に、しかもそれを安定的に供給しくださいと求めています。
なので、この両者には、どうしてもギャップが生まれてしまうんです!

ただ、農家さんと話していても分かるのはこのギャップを農家さん自身ではどうしようもできないということ。
なので、僕達みたいにこれまで「農業に関係なかった」人が、この課題に取り組むことが大事だと考えています。

そこで、今回、僕たちはこのギャップをどう埋めるか?

4:50〜

その方法が複数農家をグループ化して、安定供給できる仕組みをつくります。
具体的にはこんな感じです。
これまで1人の農家さんだけでは、受けれなかったオーダーに対して僕達が間に入ることで複数の農家さんで納品できる。
そういう仕組みを構築します。

5:16〜

つまり僕達は農家さんとチームを組むことでマーケットニーズに対応するという取り組みです。
そして、今回この仕組みを活用して誰に有機野菜を届けるか?というと、シェフをターゲットにしています!
実は9割のシェフは有機野菜に興味を持っています!
ただ、実際に使っている人はマレです。なぜかというとそもそも流通量が少ないから。
なので、シェフには農家さんに直接発注するという選択肢もありますが、
それはそれで「 手間とリスクが増えそうだからやりたくないよね…」という本音があります。

6:00〜

なので今回はこのシェフのニーズと私たちの仕組み、を活用することで1つのサービスを作りました。

それがオーガニックキッチンです!
このサービスは畑から厨房に有機野菜を直送します!
しかも使い方は非常に簡単です。

シェフは専用のスレッドで欲しい野菜を「こんな野菜が欲しいとリクエスト」するだけで私たちから、提案を受けることができます!そして、その提案が良ければあとは野菜を待つだけです!
納品スケジュールに合わせて新鮮な野菜の詰め合わせが厨房に届きます!

そして、このサービスをつかうシェフのメリットは何かというと、まずは簡単に有機野菜を手に入れることができます!
しかも農家直送なので、市場流通と比べてはるかに新鮮です!
さらに直送することは中間コストをはぶけるので、これまでとあまり変わらない価格で有機野菜を購入できます。

そして、一方で農家さんのメリットは何か?というと、新規就農者でも継続的な納品先を確保できることがポイント!
いま実際にテストで運用していますが、ありがたいことに両者から好評をいただけてます!

7:30〜

では、最後に事業展開です。この事業は3つのフェーズで考えています。
まず最初はこのモデル自体の構築です。今テストをしていても、ポイントは農家さんとのコミュニケーション、だと感じているのでそのための、体制と仕組みをつくります。
そして、次がエリアの拡大です。今、僕は九州を拠点にしているんですが、実は全国の新規就農者の25%は九州で就農しています。モデルとエリアの相性がいい、九州から進めます。
そして、最後は全国への事業拡大です。この九州でやっていたモデルをほかの地域でも展開していきます。

このようにサービスの成長にあわせて関わる農家さんも増えていく。
そういった事業展開を考えています。

8:24〜

では、最後になりますが、僕らはこの事業を通して、「有機農家が就農して3年でやめなくていい仕組み」をつくりたいと考えています。
そして、そうすることで 農業も、環境も、持続可能な社会。
こういった社会の実現に向けて、挑戦していきます!

ご静聴ありがとうございました。

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