第2期ボーダレスアカデミー ファイナルピッチ-出場者NO.6 田前秀樹 | ボーダレスアカデミー | 社会起業のためのソーシャルビジネススクール
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第2期ボーダレスアカデミー ファイナルピッチ-出場者NO.6 田前秀樹

アカデミーファイナルピッチ 全文掲載

1:27〜
田前

田前秀樹です。ADHDの人が安心して働くことができる就職支援についてお話ししたいと思います。
よろしくお願い致します。

1:38〜

突然ですが皆さん、ADHDという言葉をご存知ですか?
きっと一度は耳にしたことがあると思います。
不注意という忘れ物の多さ、多動という落ち着きのなさ、衝動で自分の気持ちを抑えられない。
そんな発達障害のことを言います。
日本では約250万人の人がADHDという発達障害だと言われています。

1:58〜

7回、これは僕が転職を繰り返した数です。
朝起きれなくなって、鬱の状態が続き、仕事で直前の記憶が飛んでしまうこともしばしばありました。
業務に支障が出て退職。
人間関係でも会話についていけなくなって、結果いつのまにか孤立してしまって退職。
上司の複雑な指示を処理しきれなくなり、なんども同じ失敗を重ねて、怒鳴られたことも頻繁にありました。
そして仕事を覚えることができず、クビになったことすらあります。

2:30〜

何かがおかしいと思った私は、病院受診。
結果ADHD/アスペルガー症候群と知らされ、障害者手帳2級の診断を受けました。

今ではこうして人に伝える事ができるようになりましたが、周囲の人々に理解されず、自分でも何が問題かわからず、非常に苦しい日々を過ごしました。

2:54〜

50%。ADHDと診断された人たちの3年未満の離職率です。
どう思いますか。すごく高いと思います。
これほど多くの人々が自分と同じような理由で、離職、転職を繰り返し、苦しんでいる。

では安心して長く働けないのか???勿論そんなことはありません!
世の中にはADHDを公表し、活躍されている有名な方がたくさんいます。彼らは特性を強みにして素晴らしい仕事をしています。
僕自身も現職のキャッシュレス決済の獲得営業で関東生産性ランキングで一位になりました。
不注意・多動・衝動という特性は裏を返せば、高い集中力・積極性、そして行動力を発揮できるということなのです。
特性を強みにできる場所・仕組みがあればADHDであっても活躍できる僕はそう確信しています。

3:58〜

そして、それを実現するのがこの就職サポート事業です。
週に5日働きたい人と、人手不足で悩んでいる中小企業を結ぶそんなシンプルなビジネスモデル。
誓約した場合は、契約年俸の35%をもらいます。

就労移行支援との提携でADHDで就職を望んでいる人たちを集客します。
かつて就労移行支援で働いていた経験があり、他の施設のネットワークもあります。
ただ、これだけでは他の人材紹介会社と違いはありません。

4:40〜

このサービスの強みはADHDと企業に対するサポートプログラムにあります。
まず1点目が独自のセルフケアサポートです。
転職を繰り返してしまう1つの理由としては、体調の維持・管理ができず、精神的にも肉体的にも不安定になることがあげられます。
現状を把握するパフォーマンスヘルスシートを使い、個々の生活習慣に合わせた改善を具体的にアドバイスします。
また、予防医学のスペシャリスト杉岡充爾先生などの専門家からアドバイスを受けることができます。
これによって就職後の定着率が格段に上がります。

5:15〜

次にワークサンプルテスト導入支援です。
企業が面接に取り入れる支援をします。実際に企業が必要な力を確認できます。
簡単な例ですが、実際に皮職人を採用する例で、立方体を書かせることで空間認識の向き不向きが判断できます。
これによってマッチング精度が向上し、他社よりも多くの時間を求職者のサポートに費やすことができます。

5:20〜

そして3点目が就職後の定着サポートです。
就職後6ヶ月間、仕事の相談に重点を置いた定着をフォローします。そして6ヶ月目以降は最大で3年間利用できる継続サポートです。

以上の3ステップによって、トータルサポートを行い高い定着率を実現します。

6:05〜

ADHDと一口にいっても、適職は職人・プログラマー・イラストレーター・営業など様々です。
当然、本人がやりたいという仕事を見つけて、応援することが最も大切なことと考えます。
それを踏まえた上でターゲットという職種を1つに絞ることにしました。
それは、職人です。
職人として働く仕事の紹介から事業をスタートします。

6:30〜

その理由は、職人は製造工程が明確であり、業務の切り出しをしやすいため、特性が活きる環境を作りやすいということです。さらに町工房の多くは中小企業であって、業務に忙しく中々採用に労力をかけられていません。採用情報を面だしすることもできておらず、人手不足となっている現状があります。
最後の理由です。町工場で50年続く工場に実際に聞いてきました。職場が非常にアットホームでした。中小企業は仲間を大切にする環境がたくさんあって、ADHDの人が働きやすい環境であると思うことができました。
また、職人の仕事を細かく教えていただくことができました。実際に業務を明確化、細分化しやすく当事者が働きやすい仕事であるということも確認することができました。
他に20社訪問し、すでに5社がサービスを使いたいと言っていただいています。

7:35〜

現在、大田区には3500社の町工場があり、大田区の調べでは10%が採用募集をしております。そこから計算した推計市場規模は3.6億円。大田区だけでもこれだけの市場があります。

7:55〜

就労移行支援でヒアリングを重ねた結果、職人に興味のある人は20%。彼らが本当に職人として働きたいと思えるよう、見学と体験を通じて職人の仕事の醍醐味と魅力をしっかりと伝えていきたいと考えています。

8:08〜

初めは、東京大田区からスタートし、足立区、墨田区、東京都内へと広げます。その後、神奈川・埼玉・千葉へとエリアを拡大。そして、大阪・愛知・静岡といった町工場の集積地へと展開します。
また職種も広げることで2025年までに累計1300名の就職を実現します。

8:35〜

私はADHDの特性が職場に合わず苦しむ人をたくさん見てきました。この事業を成功させて、ADHDの人が特性を最大限に発揮し、安心して働いていける、みんなが笑顔で仕事に就いてる。
そんな喜び溢れる社会を必ず実現していきます。
応援よろしくお願いします。最後までご静聴いただきありがとうございました。

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