最短距離でソリューションを生み出す選択~D&Iの実現へ~ | ボーダレスアカデミー | 社会起業のためのソーシャルビジネススクール
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最短距離でソリューションを生み出す選択~D&Iの実現へ~

ボーダレスアカデミーの集中講座の魅力を深ぼるため、アカデミー16期の卒業生にインタビューをさせていただきました。参加者のリアルな声をお届けし、その熱い想いや経験に迫ります。お楽しみに!

今回は、「D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)の実現」を目指すらんらんさんこと法本 蘭さんにお話をお伺いしました。

※集中講座とは・・・ボーダレスがこれまで培ってきた独自メソッドをもとに、ソーシャルビジネスやビジネスモデルの作り方を学ぶ2日間のプログラムです。

プロフィール

・氏名:/ 法本 蘭(ほうもと らん) / らんらん
・経歴:ソーシャルベンチャー・執行役員CSO(最高戦略責任者)
D&I推進事業にて、LGBTQ+に関する研修や制度設計コンサルティングの提供やダイバーシティ採用プラットフォームの運営を担う。
・社会課題/テーマ:D&I推進 / LGBTQ +

D&I実現に向けて

Q 解決を目指す社会課題と、その出会いを教えてください

私が目指す理想の社会は、D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)の実現です。具体的には、ジェンダーやLGBTQ+などの社会問題を解決したいと思っています。

今の日本はマジョリティに向けた設計がされていることが多いので、社会的マイノリティの方は、自己表現がしにくい現状があります。

D&Iのテーマにおいて、女性活躍推進や障害者支援に関しては、近年法整備も進んでおり、ソフト・ハード両面での取り組みが増えています。

しかし、LGBTQ+の問題については、法整備が遅れていることから、構造的差別があり多くの被害者が生まれてしまっています。

私がこの問題に関心を抱くようになったのは、アメリカに留学した際に日本とのギャップを感じたことです。アメリカではLGBTQ+の方々が生き生きと生活されている姿を目の当たりにしました。例えば、教授が授業の雑談で同性パートナーの話をしてくれたり、キャンパス内に手を繋いで歩く同性カップルがいたり。どれも日本では見ることのない光景ばかりです。このような経験から、「日本の現状も変えて行かないといけない!」という使命感が芽生え、この課題解決に取り組みたいと思うようになりました。

▽アメリカ留学中の様子

最短距離でソリューションを生み出すために

Q アカデミーを受講しようと思った理由を教えてください

最短距離でLGBTQ+の方々が抱える課題を解決するためです。
私は前職で、BtoBでD&Iを推進していく企業に務めており、企業にアプローチすることによって、その先にいる従業員一人一人を守る取り組みをしていました。この視点はすごく重要だと認識している一方で、それだけでは足りないと感じることが多々ありました。
このようなことがきっかけで、自分の力で手段を考えて、ビジネスというツールを用いて解決したいと思うようになりました。

ビジネスモデルよりも大事なもの

Q 参加する前と参加後でどのような変化がありましたか?

社会起業に向けて、今後の道筋が明確になりました。集中講座に参加する前は、どうやって収益化するのか?といったビジネスコンセプトに当たる部分ばかりを考えていました。しかしそれでは、社会課題を本質的に解決するための方法を模索しきれなかったと感じています。

集中講座に参加した後は、一旦ビジネスモデルは次のプロセスに置いておいて「社会問題を本質的に解決するたには」という視点とその深掘りが重要であるということを学びました。ボーダレス独自のフレームワークであるソーシャルコンセプトにそってプランニングを進める中で、「どういう手順で何をどのように進めるべきなのか」これまでぼんやりしていたものを明確にすることができました。

テーマは違えど同じ熱量で走れる同期との出会い

Q 2日間で印象に残っていることはなんですか?

本気で社会課題を解決したいと思っている仲間との出会いが印象に残っています。
以前は、一緒に事業を立ち上げるパートナーや仲間がいないことに対する不安を抱いていました。
アカデミーでは、テーマは違っても同じ熱量で社会起業に向かって走り続けようとしている皆さんと出会えて、私自身沢山のエネルギーをもらうことができました。

このような同期の仲間との交流をもっと増やしたいと思い、同期を集めてお互いのアイデアにフィードバックや意見交換をし合う朝会というものを任意で開催しました。
このプログラムには沢山の人がいるのに、まだ一部の人としか話せていないのは勿体無いと思い、企画しました。参加者のバックグラウンドが異なるからこそ、毎回のフィードバックに気づきがあります。今後も定期的に開催していきたいと考えています。

また、当事者ではない同期・メンターさん・事務局の方からのフィードバックをいただけて、異なる視点を沢山得られたことが大きかったと感じています。
現在働いている会社では、当事者間でのディスカッションが多かったのですが、これまでD&Iに触れてこなかったような方の意見に触れることによって、当事者でないアライ(注1)の意見をとり入れることの重要性を実感しました。

(注1)アライとは・・LGBTでは無いけれどLGBTの人たちの活動を支持し、支援している人たちのこと ※日本LGBTQ協会の定義より引用

▽16期中間合宿の様子

本質的な解決策を模索する重要なプロセス

Q プランニングを進める中でぶつかった壁はありますか?

ソーシャルコンセプトを設計する時、考えがあっち行ったりこっち行ったりして、一つに絞るのが大変でした(笑)。ですが、集中講座に参加しなければ、新しいコンセプトを考えることもなかったと思いますし、この壁にぶつかっていること自体、「本質的な解決策を模索する重要なプロセス」だと感じています。そういった意味でも集中講座と本科に参加してよかったなと感じています。

メンターの方からは、「ソーシャルコンセプトを決めるのは宿題ではないから、早く決めようとせずに沢山考えてモヤモヤ悩んで決めればいい。」という言葉をいただきました。メンターさんからの助言のおかげで、当事者の方が抱えている課題を明確化した上で、じっくり悩んで決断することができました。

1人1人の尊厳が守られる社会に

Q ご自身が設定したソーシャルコンセプトについて簡単に教えてください。

※ソーシャルコンセプトとは・・・誰のどんな社会問題を、どのように解決するか?どんな理想の社会を実現していくか?などボーダレスがこれまで100以上の社会起業を作ってきた独自メソッドが詰め込まれたコンセプトシート

集中講座の時は、「自分らしい性表現を叶えることで、一人一人の尊厳が守られる社会を作る」という軸を元にソーシャルコンセプトを設計しました。

性表現という観点から、「アパレル」に着目することにしました。当事者の方は、どういう洋服を着るか、悩まれる方がとても多いからです。
日本のアパレルショップでは、メンズ・レディースの性別区分がはっきりあったり、男性は男性らしく、といったジェンダーバイアスがあることで、ショッピングシーンを楽しめていない方が多くいます。特に試着をするときに不審な目でみられてしまったり、最悪の場合は、お店で通報されてしまうこともあり、構造的差別があるのが現状です。
私自身メンズ服をきた時に「少年っぽいね」と言われたり、他にも似たような経験をした人がいることを知りました。

この課題を起点に、「LGBTQ+の方々が、安心してファッションを楽しめるようなショッピングシーンを作り出す」というコンセプトを設計しました。

新たな方向性を見出せたメンターさんの言葉

Q メンターさんからのフィードバックで印象に残っているものはありますか?

沢山あります!
集中講座においては、「当事者のためのビジネスだけではなくて、当事者ではない人も巻き込んでいく必要があるのではないか?」という素敵なフィードバックをいただきました。
そのフィードバックから得た気づきを元に、「当事者でない人をアライとして巻き込むことで、本質的にインクルーシブなショッピングシーンを実現する」という視点を加え、新しい方向性を模索することができました。

現在参加中の社会起業伴走プログラムにおいては、この解決策で十分なのだろうかというモヤモヤが残ったので、一旦方向性をガラッと変えて全く新しいソーシャルコンセプトを作成してみたんです。「ジェンダーニュートラルな育児支援を通じて、ジェンダーバイアスを取り除く」という内容です。

すると2回目のブラッシュアップ会(注2)で、メンターの中村修二さんが、「教育ではなく環境と事実を整えることで人々の意識は自然に変革していく。社会を振り返ると、そのようなことが多い。」というフィードバックをくださいました。
そこで改めて、ショッピング機会という環境を整えることは、ソーシャルインパクトとして大きいなと実感することができ、現在はこのソーシャルコンセプトを軸にプランニングを進めています!
このように、メンターさんのフィードバックで新しい気づきを得たり、方向性が見えてくることが多かったです。

(注2)ブラッシュアップ会とは・・
2週間に1回行われる「壁打ち会」のことで、第一線で活躍されているメンターさんから、ビジネスアイデアについて直接フィードバックをいただける機会のことです。

グラデーション豊かな社会へ

Q 今後の展望について教えてください

プログラムが終了する3ヶ月後には、いつでも起業できる状態にして、来年の上半期には法人を設立し事業を開始するというスピード感で動いていきたいと考えています。

プログラムが終了した後は、ベータ版の作成とフィードバックの収集を行いながら、サービスをブラッシュアップしていき、来年の上半期中にはサービスのローンチをするスピード感で動いていきたいと考えています。一人ひとりが自由で彩りある選択ができるようなサービスを作り、グラデーション豊かな社会を実現していきたいです。

社会課題にはタイムリミットがある

Q アカデミーに申し込むか迷っている人に一言お願いします!

社会課題の多くにはタイムリミットがあると思います。 

解決を先延ばしにすると苦しむ人が増えたり、それが環境問題であれば取り返しのつかないことになってしまう。だからこそ、最短で解決方法と仲間を見つけ、エンジンをつけて走り出せる環境がアカデミーにはあると思うので、絶対に参加したほうがいいと思います!

インタビュー後記

最後までお読みいただきありがとうございます。

今回は、「LGBTQ +」の方が抱える課題解決を目指す法本 蘭さんの声をお届けしましたが、いかがでしたか?

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