ボーダレスアカデミー ファイナルピッチ-出場者NO.6 照屋和樹 | 社会起業家をつくるソーシャルビジネススクール

ボーダレスアカデミー ファイナルピッチ-出場者NO.6 照屋和樹

アカデミーファイナルピッチ 全文掲載

1:16〜
照屋

こんにちは。照屋和紀と申します。
皆さんに質問です。家族に介護が必要になったらどうしますか?理想はちゃんと施設に入れてあげたりとか、働きながら自宅で介護したいですよね。
ただ、今施設に入りたくても入れない人が日本に36万人います。
自宅で介護をするにしてもサービスは平日の日中メインで、夜間は自分で対応しないといけないことが多いです。
夜間どれくらい足りてないかっていうと、日中やってる訪問介護ステーションは3万ヵ所あるんですけど、夜間については、たったの200ヵ所しかありません。
そんなときに、残業が発生してしまったりとか、シフトが変わったりとかしたら、どうしますか。今、そのような形で、仕事と介護が両立できなくなって、仕事を辞める選択肢をしている人が毎年日本に10万人います。6年後には、国民の3分の1が65歳以上になります。そのとき、介護士は38万人不足します。
もうこれ以上、家族や介護士だけでは地域の高齢者や障がい者を支えることはできません。なので、今までの介護の在り方を根本的に変える必要があります。

2:43〜
照屋

私はそのサービス、介護離職を防止するサービスとして、介護士ではなく、地域の住民が地域の高齢者を支える、シェアリングエコノミー型の訪問介護・生活支援のプラットフォームを考えています。
このサービスは介護保険外サービスという仕組みを使いまして、従来訪問介護は資格がないとできないんですけれども、資格がなくても地域住民がサービスに参加できる形となります。
この介護保険外サービスとは、訪問介護だけでなく、生活援助も合わせて提供できるオーダーメイドサービスです。ただこの利用目的の内訳をみると、実際の介護の目的で利用しているのは、たったの7%でその多くが見守りや話し相手ということがわかりました。なので、あえて、サービスを絞り、見守り支援をメインで案内することによって、介護経験のない地域住民でもサービスに関わりやすくしています。

3:41〜
照屋

次に、ビジネスモデルの紹介です。
一般的な訪問介護についてなんですけれども、図のように真ん中に訪問介護ステーションがありまして、そこにサービス責任者であったり管理者であったりがいて、介護士が自宅にお伺いするいうような仕組みなんですけれども、この新しいプラットフォームの仕組みでは、直接高齢者と介護を提供する人がマッチする仕組みを取っています。
そのプラットフォームによって、従来の人件費であったりとか土地の費用であったりとかが大幅に削減できます。このコストの削減によって、大体2,000円から2,500円と今までの訪問介護の費用の料金を半分に抑えることができます。ただ削減するのは中間コストだけなので、安くなっても、介護士の給料は今まで通り担保できます。

4:33〜
照屋

次にこのサービスのターゲットについてです。
提供者側と利用者側はそれぞれいますが、まず利用する側です。
まず、メインのターゲットにおいているのは、要介護者を抱える社会人です。私用向けのサービスではありますが、あえて法人向けの介護離職防止の福利厚生パッケージとしてプロモーションします。
これを利用すると、半額で訪問介護を利用できるようになるので、個人は半額で利用でき、企業も介護離職を防止し、採用コストの削減に努めることができます。

5:10〜
照屋

次にサービスの提供時間です。
今、不足しているかつ、介護離職防止に最もインパクトのある、18時から24時をまず攻めます。そして、他の訪問介護事業所とは違って、プラットフォームビジネスなので、この強みを生かして、24時間全国どこでも介護が受けられる仕組みを作ります。

5:31〜
照屋

次に、提供者側です。
地域住民の中でも、まず私は真ん中にあるシニア層をターゲットとします。
今、65歳から75歳で、健康な高齢者の方が1,700万人います。そしてその高齢者の54% 約900万人が、定年退職後も仕事を続けたいと考えています。この背景として、高齢者の4分の1が孤独感を抱えており、実際に10人に1人が老人性うつ病を発症しています。そのことから、高齢者は自分の孤独を埋めるために、仕事をして社会と関わりを持ち続けたいというニーズがあります。今こういった高齢者の約半数近くがスマートフォンを持っているので、こういった悩みを抱える高齢者の方たちに今まで以上にアプローチしやすくなっています。
ただリーチするだけでは足りないので、ちゃんと使いやすい、高齢者の方が使いやすいサービスですね、利用する側も、提供する側もどっちも使いやすいサービスを創る必要があることがあります。

6:36〜
照屋

サービスはこんな感じで、アプリで仕事をしたい、高齢、シニア層を対象に、電話面談をしてこちらがアカウントを発行します。
そして、介護を利用する側の方がですね、希望の日時をこの画面で入力するとその日時で対応可能なユーザーが一覧で表示されます。
そこを選んで、依頼をするとマッチングが成立します。そして、サービス終了後は、相互で評価を行います。
評価が高ければ、検索のときに上位表示されたりとか、逆に低かったらアカウントの利用が停止になったりとか、そういった訪問介護だと1対1のサービスになるので、トラブルが起きやすいんですけれども、そういった緊張感を持った仕組みを作ることによって、サービスの質を高めていきます。

7:22〜
照屋

で、介護市場、在宅の介護市場ですね、市場規模10.3兆円にのぼります。
この介護市場の大きさって、ポジティブな意味でとらえられることも多いんです。この差って、日本の社会が抱えている課題の深刻さも表していて、大きな市場ではあるんですけれども、まず夜間の見守りサービスっていうところの未知の分野ではあるんですが。ここのトップを取って、訪問、介護保険外のサービスのシェアの10%の470億円を狙っていきます。

7:54〜
照屋

冒頭にもありましたが、私が最初介護離職を考えたきっかけが、兄の病でした。
去年の夏だったんですけど。本当に突然でした。こんな感じで、本当に介護っていうのはいつ始まるかわかりませんし、そしていつ終わるかわかりません。
そういったときに、今までだったら自分自身で介護をして、精神的にも肉体的にも疲弊していってっていうような状況で仕事を辞めるっていう形だったんですけれども、そういった選択肢に加えて、自分や家族や介護士だけではなく、地域の人々が支えあえる、支えあってもらえるというような仕組みがあれば素敵じゃないですか。なので、私はそのもっと今まで以上に、助け合ったり支えあったりできるっていう人の可能性を信じて、この事業を創っていきたいと思います。
ご清聴頂きまして誠にありがとうございました。

8:44〜
司会

ありがとうございました。
照屋さん。人材不足が叫ばれている介護事業に対してお話を伺いました。
ありがとうございます。それでは審査員の方々からコメントを頂戴いたします。
1人目の審査員 株式会社ウェルモ 鹿野佑介様お願いいたします。

9:04〜
鹿野

はい、ありがとうございました。
まさにですね、うちも正面からこの介護紹介を取り組んでいる会社ではあるので、とてもよくこの問題について、リアリティをもって体感しています。
実際ですね、お話に合った通り、介護保険以外をどう活用していくか。というところは厚生労働省をはじめ、最近は経財省もいろいろサポートしたりしてるんですけれども、なかなかまだ広まってこない。
どうしても介護保険が9割負担カバーしてしまうので、1割負担という安さと相まってケアマネージャーの方を紹介しづらいという現状なので、この状態でいくと人も足りないわ、財源もないわ。というところで、結局介護保険に本当に必要なところに注力していかないと救えないと思います。介護保険外というところと織り交ぜて今後介護というものをどう使うかというのは、今後の日本にとって1番大事な領域ではないかなと思ってます。
いいサービスだと思っているのですが、質問したいのはですね。
介護保険内と外で負担額がものすごく開いていく、この介護の保険を織り込んだ金額と、保険外の単価の比較をされていましたが、両者負担額となってくると9割は国のお金がはいってくるので、割高になってしまう。
1時間千円とはいえ介護保険のほうが安くできたりするので、そういったところを頼むときに、どういった形でこのサービス自体を広めていくのかという、両者獲得のリーチの方法ですね。ここら辺いろいろ計算されていると思うので、教えていただけたらと思います。

11:02〜
照屋

はい、ありがとうございます。
まず介護保険内に対しての戦略というのは、冒頭でもお伝えしたんですけれど。
あえて、単価は高い部分もあるのですけれども、介護保険内のサービスが夜間不足しているので、そこを提供することによって、仕事を辞めないので済むのであれば、一定時間すこし高い費用を払ってでも、利用したいというユーザーのヒアリングからこういった形を考えました。

11:38〜
鹿野

はい、ありがとうございます。そして、企業側の福利厚生だとかニーズを確保していくというイメージですか。

11:46〜
照屋

はい、そうです。

11:47〜
鹿野

ありがとうございます。ぜひ頑張っていただきたいと思いますので、心から応援します。

11:54〜
司会

鹿野様、ありがとうございます。続きまして、株式会社ヤマップ春山義彦様お願いいたします。

12:02〜
春山

はい、ありがとうございました。
介護って私たち全体の社会課題であるので、そこにサービス入れていくってのは意義深いと思います。
また、介護の中でも夜間見守りっていうニッチなところで、サービスを始めるって意味でも、ニッチ戦略が凄く大事じゃないかなと思いますので、その分野でぜひぜひサービスを極めて行ってほしいなと思います。僕らもヤマップ 登山アウトドアのサービスなので、シニア層の人が多いのですね。
それで、シニア層の人達って思った以上にスマートフォン全然使えないのです。僕らも日々問い合わせでアプリのダウンロードをどうすればいいのかとかですね、ログインの仕方がわかりませんっていうところから説明しないといけないので、本当にプレゼン聞いてて思ったのは、本当にスマホやアプリケーションっていうのが、最適な解なのかってのはちょっと気になりました。なので、地域を絞って、しかもシニア層を対象にってのがあれば、もちろんウェブでもアプリでも試してみるのはいいと思うのですよ。
ほかの手段で試せるのであれば、ほかの手段もぜひ試してみて、なにが彼らにとって使いやすいのか、相互レビューをするにはどうするのか、もう少し実践しながら考えてみるといいんじゃないかなと思いました。ありがとうございます。

13:41〜
司会

ありがとうございます。最後に、株式会社電通 榊良助様お願いいたします。

13:48〜

ありがとうございました。
僕は東京校の卒業ピッチにも参加させていただきまして、照屋さんのプレゼン聞いてまして、そこからさらに進化してて素晴らしいなと思いました。
これから間違いなく日本において1番重要になってくる分野だと思うので、ぜひ頑張っていただきたいなと思います。
僕の同僚も僕の年だと介護離職だとか、休職する人たちが増えてきていて、すごく重要で、僕の父親とか母親もそうゆう年になってきているので、自分ごとのように聞いていたんですけれども、ちょっと思ったのが、全然知らない人で、自分が介護の素人の時に1対1で深夜の介護に訪れるってのが、例えば話相手だとか見守りが重要だとしても、もしもの時の対応が不安だなって感覚があるんですけどそういうときに事前にレクチャーがあるとかそういう対応ってなにか考えていますか?

14:54〜
照屋

はい、考えています。
3段階で考えておりまして、基本的にサービスを提供する側の人については、電話面談をして、こちらでヒアリングをしたうえで、サービスを提供できるかどうかの判断を、いわゆる面接行為ですね、を行います。
で、次に選定通過した方についてはこちらでレクチャーをさせていただきます。そして、3段目に関してはレビュー制度なんですけど、レビューを踏まえたうえでこちらから定期指導だとかをさせていただいたり、その高レビューをもとに参加者に対して知識を共有したりという風に高めていこうかなと思います。

15:37〜

なるほど、そういう制度がしっかりあれば僕でも素人の方でもたくさんの人が利用できるサービスになるのだなと納得いたしました。
ありがとうございます。頑張ってください。

15:51〜
照屋

ありがとうございます

15:52〜
司会

照屋さんありがとうございました。今一度盛大な拍手をお送りください。

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