ボーダレスアカデミー ファイナルピッチ出場者-NO.3 久川誠太朗 | ボーダレスアカデミー | 社会起業のためのソーシャルビジネススクール
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ボーダレスアカデミー ファイナルピッチ出場者-NO.3 久川誠太朗

アカデミーファイナルピッチ 全文掲載

1:14〜
久川

こんにちは。久川誠太朗です。
突然ですが皆さん、服を買う時何を基準に選びますか?見た目ですか?それとも、値段ですか?
お気に入りの洋服が見つかった時っていうのは、テンション上がりますよね。僕も洋服が大好きです。
中学校の頃から洋服がずっと好きだったんですけど、中学校の頃からずーっと流行を追い続ける日々を送っていました。
その時の写真がこちらです。触れるものを皆傷つけるような眼光ですよね。

1:51〜
久川

そんな僕が、あることがきっかけで変わりました。
それが、サーフィンです。サーフィンは自然と関わるスポーツで、自然に対する興味というのが湧いてきたんですけど、ある日、上手いサーファーをずっと見てたら、サーフィンが終わった時に上がってくる時、なんかモノを拾っているんですよね。
何かなと思った時に、ゴミを拾っていたんですよ。このサーファー、サーフィンも上手くて、環境のことも考えて、めっちゃかっこいいな!って思いました。
僕は、カタチから入るタイプなので、僕も真似しようってな形で、ゴミを拾い続けました。
ただ、そのゴミを拾い続けても拾い続けても、どんどん増えていっているような感じの環境を知って、環境への関心がもっと強まってきました。
ネットで色々調べていくうちに、洋服ってのが環境にかなり負荷をかけている産業だということを知りました。
それだけではなくて、ファッションブランドが不当な労働をさせることによって、利益を確保するというブランドがあることを知りました。

2:58〜
久川

それを知った時に、僕が今まで見ていた見た目だけのファッションがすごくダサいなというふうに思いました。
その時に知ったファッションというのが、エシカルファッションです。ここに来られている皆さんっていうのは、エシカルファッションのことを知っている人も多いと思うんですけども、エシカルファッションというのは、自然とか、人とか、未来に配慮したファッション、生産背景までデザインされた美しいファッションです。
かっこいいって思いました。
だからもうわかりますよね。カタチから入るタイプの僕は、ちょうどニットが欲しかったので、探しました。ただ、なかなか買うことができませんでした。エシカルファッションブランドって、めちゃくちゃ探しづらいんですよね。

3:43〜
久川

エシカルファッションブランド自体は見つかるんですけども、好みのデザインとか、買える価格っていうものは探すことができませんでした。
ただ調べていくと、こんなにエシカルファッションブランドっていうのがあることを知って、これも実際エシカルファッションブランドなんですけど、こういうふうなのを買うことができました。
こういうふうなエシカルファッションブランドも課題を抱えていて、生産背景を伝えづらいというふうな問題があります。
エシカルファッションブランドっていうのは、生産背景っていうのはものすごくかっこいいもので、ユーザーの声にも知ってもらいたい、知ってもらうべきなんだけども、なかなか伝える場所が無いせいで、その値段とかというのだけで評価されてしまいます。

4:23〜
久川

そこで僕が考えたのは、エシカルファッションに特化したECサイトです。その名もHiKEIと言います。特徴としては、HiKEIはエシカルファッションのみを取り扱います。
そうすることでエシカルファッションをひとつにまとめ、いろんなジャンルだったりとかその値段っていうのを揃えることによって、エシカルファッションを色んな人が楽しむことができます。また、生産背景を発信する機能もつけます。
ブランドは、写真や動画など、ブログなどで生産背景を発信することによって距離感を近づけて、共感してもらうことができます。
さらに、相互コミュニケーション効果をつけ、ユーザー同士、そしてユーザーとブランドがコミュニケーションを取れる仕組みを作ります。
エシカルファッションっていうのは、ひとつひとつのストーリーがあって、そのストーリーっていうのを伝えたいっていうふうな人たちが多いんですけども、そういうふうな人たちがコミュニティの形成をしてつながりが強くなっていきます。

5:25〜
久川

そしてこのような形の展開を考えています。現在この3名で動いてて、5月にサービスのローンチ予定です。皆さん見てください。ぜひ。
マネタイズの方なんですけども、手数料ビジネスで、18%を想定しています。18%なんですけども、こちらあのamazonは15%なんですけども、エシカルブランドに特化しているという部分では、差別化を図れていると思います。
また、ターゲットユーザー層なんですけども、このような形になっていて、エシカルブランドを知っているけれど買えていないっていうふうなのを置いています。
そして、ブランド層なんですけども、エシカルブランドに特化するんですけども、なかなか知名度がないブランドっていうのをメインに取り扱っていきたいなというふうに思ってます。

6:08〜
久川

で、次にポジショニングマップなんですけども、エシカルに対する取り組みの情報度とエシカルファッションの総量っていうので差別化を図りたいというふうに考えています。
市場環境と市場規模についてなのですが、118億円。これは、フェアトレードの国内の市場規模なんですけども、国内のフェアトレードの市場規模も年々増加してきてますし、いろんなファッション誌では、エシカルブランドに関する特集とかっていうのも組まれています。そして、ブランドの大量廃棄によるその不買運動っていうのも起こっています。
こういうふうな形で、エシカルファッションを取り巻く環境っていうのも、上昇してきているというふうに考えます。

6:52〜
久川

最後になりますが、私は最初にお聞きした、服を買う時に何を基準に選びますかという質問の答えに、エシカルさっていうのを答えにする人が少しでも多く増えていけばいいなというふうに考えています。
そして、エシカルファッションっていうのはクールなものって思って、エシカルファッションっていうのがスタンダードになっていく社会にしたいと思います。
応援よろしくおねがいします。ありがとうございました。

7:20〜
司会

久川さん、ありがとうございました。生産背景に特化したエシカルファッションのお話を伺いました。ありがとうございます。
それでは、審査員の皆さまからコメント頂戴いたします。
一人目の審査員、パタゴニア日本支社 辻井隆行様、お願いいたします。

7:40〜
辻井

久川さん、こんにちは。ありがとうございました。
とにかく、ファッションが好きで、かっこいいっていうところのセリフが、僕はすごく気に入りました。
たしかにほんとに多くの素晴らしいブランドがあって、ただその、カスタマーの方々との接点というのがね、苦労しているのかなというところを感じます。
1番のチャレンジは、久川さんは本当にこんな素晴らしいブランドが、素直にかっこいいって思えたということだと思うんですけども、やはり資本主義のど真ん中にいる人達ってのは、価格とデザインっていうところがかっこよさと買いやすさってところの優先順位にあるっていうそこの部分を、サイトがあることで、複数のブランドがある、背景があるものが、かっこいいっていうことにはすぐにはならないと思うんですよね。
マーケティングっていう、そのモノを売るためのマーケティングではなく、かっこよさをどうマーケットしていくかは、そのサイトの背景をそのブランドさんが持っている、情報やリソース以外でそのHiKEIっていうサイトに入ることで何か得られるこうベネフィットというかって何か考えていることありますか?

9:00〜
久川

ありがとうございます。
僕が考えているのは、サイト上だけではなかなか限界があるって思っていて、オフライン上でのコミュニティっていうのを大事にしていきたいなっていうふうに思っています。
そこで今後の展開っていうので、エシカルファッションウィークってのを開催して、いろんなそういうふうに共感してくれたエシカルコンシューマーだとか、マイクロインフルエンサーだとかってのに協力を仰いで、そういったのでエシカルファッションっていうのが素晴らしいものなんだよかっこいいものなんだよっていうのを発信していくことを今の所考えています。

9:40〜
辻井

なるほど、ありがとうございます。
オーガニックコットンだけ一つ取ってみても、普及率っていうのは、使用率か、は0.6%くらいまで下がってしまっていて、本当にこれを2025年くらいに10%くらいにできるといいなって僕も個人的に努力をしているので、これから一緒に頑張っていけたらと思います。
応援しています。ありがとうございます。

10:05〜
司会

辻井様、ありがとうございます。
二人目の審査員、株式会社ポケットマルシェ高橋博之様お願いします。

10:14〜
高橋

はい、触るもの皆傷つけていた時代があったと若いのに。
僕はポケットマルシェって言ってですね、おやりになろうとしていることを食の世界で今やっています。
で、食べ物のやっぱり表が見えないと、安いものがいいってなって、環境負荷の高い生産方法を農家も漁師もやってきたと。
なので、裏側見せて、生産者のストーリーだとか哲学、日頃の苦労だとかそういうものを、発信してもらって、共感した人たちにわかってもらうと。ということでやってます。
ただやっぱ、課題は辻井さんがさっきおっしゃっていたところでありまして、そこをどう乗り越えるかっていうことでやってるんですけども、いずれ生産と消費が分断して、距離がすごい開いて、世界を壊す共犯者になってしまってきていると思うので、顔が見える形で、むしろこう協力者になっていくことは僕は必ずできると思っているので、僕は食の世界でやりますので、ぜひファッションの世界でおやりになってください。
同志として頑張っていきましょう。

11:29〜
久川

ありがとうございます。

11:30〜
司会

高橋様、ありがとうございました。
最後にもうお一方、ファクトリエ山田敏夫様よろしくお願いいたします。

11:42〜
山田

すばらしいプレゼン、ありがとうございました。
そうですね、あの、どの山を登るのかだと思ってます。
一つは、エシカルに興味がある人さえ、今顕在化している人さえ買ってくれればいいっていうサイトにするんであればおそらく、社会を変えるっていうインパクトは無いんだろうなって思います。ただ、もしも今洋服を楽しんでいる久川さんみたいな人まで広げたいであれば、おそらくインパクトは大きいのだと思います。
すごく大切なのは、やっぱりその悲しさよりも楽しさというのはすごく感じています。おそらく今高橋さんがおっしゃった食以上に、ファッションていうのは、楽しさとかワクワク感っていうのを伝えなきゃいけないものです。
なので、多分久川さんが最初に、サーフィンをやって気づいてっていうところって、自分のジャーニーがあるじゃないですか。
こういう感じでこういうふうになって、こうなってって最初にエシカルファッションを押し付けられても買わなかったと思うんですよ。
どうやれば、人は楽しんでいながら、いつの間にかその社会を良くする一員になってもらえるか、それを一回設計して、それでも多分、どの山っていうのかどんどん高くなっていくし、たくさんの巻き込める人が増えていくだろうなと感じました。
ありがとうございました。

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