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だから、僕たちは世界へ飛び出した | JAPANソーシャルビジネスサミット セッション1
JAPANソーシャルビジネスサミット セッション1 全文掲載
さあ、それではセッション1のスピーカーの皆様にご登壇いただきましょう!
株式会社ボーダレスジャパン代表取締役 田口一成様
株式会社モンスターラボ 代表取締役CEO 鮄川宏樹様
パタゴニア日本支社 日本支社長 辻井隆行様
アフリカローズ代表 萩生田愛様
自然電力株式会社 代表取締役 磯野謙様
それではモデレーターの田口様、よろしくお願いします。
はい、ありがとうございます。
皆さん今日はよろしくお願いします。質問とかしたいなと思う人がいたら是非、手を挙げてください。マイクをお渡しに行きたいと思います。
では、簡単に紹介はされたんですけれども、もう少し詳しく聞いていきたいと思います。
まず、鮄川さん、もう少し具体的にやってらっしゃることを教えていただければと思います。
もう、鮄川さんは世界中で、今何ヵ国でしたっけ?
15か国25都市ですね。
25都市にまたがって事業を展開されているということで、今回のこの第1セッションでは世界の課題、世界をまたにかけて活躍してる起業家のみなさんに登壇していただきました。世界を飛び回る中で見えてきた課題。それをビジネスとしてどうアプローチできるのか、ビジネスマンだからこそできること僕らの役割ってなんだろうか?そんなことを考えていきたいと思いますし、会場のみなさんも世界的な課題を受けて自分がなにができるのだろうか。そんなことを考えるヒントになったらと思います。
ではまず、鮄川さん、教えてください。
はい、みなさん、おはようございます。
モンスターラボという会社をやっています、鮄川といいます。モンスターというのはですね。
「モン」ってフランス語で「私」の、英語での「My」でMy Starで、自分にとっての星って意味なんですけど、やっている今コアの事業は、グローバルソーシングって言い方をしてるんですけど、モバイルのアプリとか、ウェブのアプリとか、デジタルプロダクトの開発こういった内容のものを世界の最適な場所で作るということをやってまして、で、もともとですね日本は人口が減っていく中で、2030年には経産省の話だと、80万人ぐらいエンジニアが不足すると言われていて、一方でアジアとか、世界の新興国はですね、若い人たちがどんどん増えていて、このソフトウェアの世界だとパソコンとか、携帯、モバイルとかそういったものが、インターネット環境さえあれば仕事が出来るということで、途上国、バングラディッシュだったり、ベトナムだったり、そういったところでも、仕事をつくることができるのではないかと。
日本の人口不足、エンジニア不足ってものを世界の人達の力を活用して、解決できるし、途上国にも雇用を生み出せるのではないかということで、ITプロダクトの開発を海外でやるという事業をやっております。
はい、まさに地域を選ばず、今まではどうしても新興国、先進国、そういった区分けのなかでやっていました。逆にそこをアドバンテージとって、仕事がないところに仕事を作れるのではないか、という形で活動されている。
この前JICAも採択され、シリア難民だったりとか、ガサのそういったところで活動されてらっしゃると。
そうですね、究極的に、先ほどもお話したように場所を選ばない、最低限の環境さえあれば仕事ができる可能性があるということで、それを突き詰めていったときに、じゃあもっとも仕事の機会が提供されていないけれども、チャンスさえあれば可能性がある人達はどこかと世界を見渡して、歩いていたときにたどり着いたのは、1つは、シリア難民の方達でスキルはもともとあるのに環境的に仕事ができない。
もう1つがですね、パレスチナのガサ地区なんですけど、10キロ×40キロぐらいの区域の中に200万人ぐらいの方たちがいて、で、失業率が非常に高くなってしまっていて、若者の失業率でいうと60%を超えると。
国連関連のドネーションももちろんあるんですけど、やっぱり、それだけでは、自分が社会の中に属しているという意識を持てないし、持続可能性はもちろんないということでそういう人たちにも、プログラミングを学んでもらって、仕事ができるような環境が作れないかということで、JICAのSDGsのプログラムの一環としても採択されて、そういった事業もスタートさせました。
素晴らしい活動ですね。
最初、鮄川さんとお会いした時は、僕はIT分野詳しくないし、アウトソーシング世界中で手掛けている、なんかいわゆる凄いIT社長なのかなと、思っていたんですけれども、その後ろにある思想があって、今回実は鮄川さんとお会いしたのも1つのきっかけでボーダレスアカデミー誕生に繋がっているというところもある。
1年前にお会いしたときにまだ企画段階で、この1年たった1年で、これだけのことに、こういう場があるのはすごいなと思っています。
ありがとうございます。
本当に、いろんな形で活動していくという1つの例として、こういうシステム「ITだなんて俺は関係ないんだ」って、そういうことではなく、1つ視野を広げたら、こんな活動の仕方もあるんだって、僕はすごく勉強になりました。
途上国という意味では、アフリカローズ。今とても注目されてますが、萩生田さんのお話を聞かせてもらってもいいですか?
はい、ありがとうございます。
みなさん、おはようございます。アフリカローズの萩生田と申します。あの、「アフリカ」「ローズ」なので、とてもシンプルで、アフリカのケニアから生のバラを輸入して、日本で販売をするという。とてもシンプルなビジネスモデルになっています。
私はもともとボランティアで、ケニアに行ってボランティア活動をするなかで、上から与える支援という形ではなくて、ともに成長をする形がいいんじゃないかなと思って、そしてケニアはとても素晴らしいバラが栽培される世界的にも有名な土地でしたので、ケニアでしか作れない力強い美しさを、もっともっと日本に広げて、そして日本の私たちって経済的にはケニアよりも豊かかもしれないけれど、なかなか忙しくて、大切な人に愛情や感謝を日々表現できる機会は少なくなっているのではないかなと思うので、この力強いバラを通して自分自身だったり大切な家族だったり、大切な人に感謝を表現するそういう機会が増やせたらいいなという思いで、バラを輸入しています。
今、ケニアのそのバラ農園は具体的にはどのようなインパクトというか恩恵が、一緒に働いてる、ケニアの人達に出来てるのですかね。
そうですね、2012年に輸入を始めた時には、150人の従業員の方がいる農園だったのですけれども、すべてがうちのバラというわけではありませんけれども、2018年には2000人に増えました。
ケニアは失業率40%という雇用が必要な国でもありますのでフェアトレードのバラなので、従業員が搾取されない環境そして、幸せに働いている環境で、たくさんの雇用が生み出せている状況ではあります。
すごいですよね。
萩生田さんはもともと大きな保険会社でしたっけ?
製薬会社でOLをやっていまして、29歳の時に思い切ってやめて、ケニアにボランティアで行って、そしてそこで、出会ったバラを持ってきて、で今に至っています。
すごいですよね。
途中でやめたってのは磯野さんもまた、震災をきっかけに、会社を立ち上げられたということでそのお話を少し聞かせていただいてもいいですか?
どういうきっかけで、僕らは今ここに起業家として立っていますけれども、そしてこのイベントも社会課題ってものに何か触れたときに、自分たちがチャレンジャーとして行動できる人達になっていくという、そのコンセプトというかそんな社会になったらいいなと考えている中で、まさに今の萩生田さんもそうですし、磯野さんも震災をきっかけに立ち上がった1人だと思うんですけど、その話を少し聞かせてもらってもいいですか?
みなさん、はじめまして、自然電力の磯野と申します。
すこし起業の背景をお話しさせていただきますけれども、我々は2011年の6月に創業しまして、なので、震災の3か月後ですね。
もともとの問題の気づきはですね、僕は学生の時に世界中を旅して、23歳、今は38歳になっちゃったんですけれども、その時世界中を旅をしたことがきっかけで、地球の環境問題そういったものに気づいてですね、なにか仕事にできないかなという風に思っていました。
そのあと色々とあるのですけれども、その中から自然エネルギーという非常に大きな可能性に気づいて、そういったところで、そういうことをやってる会社で働いていたんですけれども、2011年の震災を機にですね。そこで一緒に働いていた3人と、これは僕たちが、本当に世界中、日本だけじゃなく、世界中のエネルギーの問題を解決しないといけないんじゃないかという大きな勘違いをしまして、それで会社を創ったってのがきっかけですね。
今ではもう、この前ブラジルにもできて、どういう地域で、どのぐらいの規模でやっているのですか?
そうですね、去年まではずっと日本の中で、太陽光、風力、水力あと木を燃やすバイオマス。まあそういった発電事業をやっていたんですけれども、実は辻井さんにですね。何ヶ月か前にもう気候変動は急に進み過ぎていて、待っていられないと、その話が改めて気づきがあって今年に入って一気に世界中に広げていくと加速してまして、2030年までに196カ国という目標を。
2030年までに196か国!
はい、掲げていて。インドネシアで事業が始まったりだとか、インドネシアはある車の工場に電力を供給していたりとかブラジルは、ブラジル銀行という日本でいう三菱銀行みたいな、会社に電力を供給して、そういった形で安くて、クリーンなエネルギーを世界中で展開し始めている。
なるほど、今出てきた辻井さん、そういった意味ではパタゴニアというレスポンシブルカンパニーなんですよね。本に書いてありまして、イワンさんが出されていましたけれども。
まさに、地球が継続、サステナブルな社会を創っていくという上で、企業ができることってのはどんなことだと考えていらっしゃいますか。
なんかすごい真面目な話をしているときに話変えちゃってあれなんですけれども、さっきの養成所のプレゼン本当に素晴らしくてわかりやすかったんですけども考えてみたら、京都にパタゴニアの直営店があるんですけれども、そこのマネージャーが吉本の新人漫才なんちゃらってのを、チュートリアルの徳井さんとパートナーを組んで優勝したんですよ。
それで、自分は芸人に向いてないと思って、パタゴニアに入って今はパタゴニアの店長をやっているんですけれどもすごいご縁を感じるなと思って、全然関係ない話をすみません。
そんなこともあったんですね。
それで、企業ができることっていうよりは、たぶん田口さんが冒頭でいろんな問題についてお話しされましたけれども、ほとんどは企業が、ビジネスが原因で生まれているわけですよね。だからビジネスができることというよりは、ビジネスがビジネスとして、出しているマイナスのインパクトを、最小限に抑えるという責任がすべてのビジネスにあるはずだなと思いまして、だからどんなビジネスでもできることは、外側に向けてなにかこう目立つことをやってアピールすることじゃなくて、地道に、一番労力とリソースとエネルギーが本当にかかる自分のビジネスの内側をしっかり見つめるということが、第1歩かなと思います。
今SDGsという言葉をよく聞くようになってきたと思うんですよね、あれに関しては世界ではどのような捉え方をされているとか、なにかありますか?
世界じゃなくてもいいですけどね。
もしくは辻井さんのお考えを聞かせていただいても。
大事になるといやだなと思うんですけど、やっぱりSDGsはSDGsだけでは不十分だなと、一言でいうとそういう風に感じています。
今グレタさんというスウェーデンの15歳の高校生の女の子が気候変動について大人たちがアクションを取らないのに、なんで勉強なんかしてられるのだと。それよりも大事な勉強なんてあるはずがないってデモをはじめて、世界でもう100万人規模で100か国以上で動いているわけじゃないですか、で、そういう中で思い出すのは、セヴァンスズキさんという人がリオ宣言で今からどれぐらい経つんですかね、もう20年ぐらい経つんですかね。
それでその時にセヴァンさんが語ったのは、理想の世界、理想の社会、まあビジョンですよね。それで、大人もみんな感動して、こういう社会を創らないといけない。ところが、方法論について各国が語りだした途端に、企業とか政府間のベネフィット、ネガティブなインパクトをお互いにぶつけあっているうちに、だんだんその合意できない、どんどん目指していた社会からの妥協が始まっていて、国連のなかでも問題がずっと解決しない、そういうなかで田口さんが生まれてきて、ビジネスを始めるわけなんですけれども、本当にこれ何かしないといけないという中で、最低限、共通の認識として、この17個の開発ゴールっていう言葉は僕はよくないと思うんですけれども、developmentっていうとなんか開発っていうとね。物を壊して工事するみたいな感じになっちゃうんですけれども発展っていうね、developの反対ってよくいってますけれども、反対語はenvelopって封筒って閉じ込めるって意味ですから、もともと持ってた力を外に出してあげるってことが、開発っていう、本来持ってる良さとか強みを出すって最低限の17のゴールを決めていこう。
だからみんなが取り組む最初のステップとしては、いいと思うんですけど、なんかその17個の内、私たちの会社は4番と9番と13番をやってるので、いい会社ですっていうのは、それは違う使い方だなと、それはすごい危険だなと思います。
あれもサステナブルな、ゴールというよりもサステナブルな社会を作るためのルールだと思うんですよね。
今までのビジネスってのはやっぱりルールが無かったのかなって、やっぱりその利益を出すため、効率を追求するためだったら、まあルールなしで戦える世界だったってところにはじめてルールを持ち込む。まあどんなゲームもルールなしのゲームってダメだと思うんですよね。SDGsってのはその1つのルール。
今仰ったように1つ2つ達成しているからいいとかじゃなくて、そういう社会を作るために自分の経済活動等どう影響していくか。
そうですね、さっき言ったように自身の会社のアセスメントに使うならいいと思うんですよね。
1番から17番を自分のビジネスの内側に当てはめて行ったときに、どれが出来ていて、どれが出来ていないかっていう自己評価をしっかりして、そこから課題を見つけて自分たちがやってる事業のあり方を次のフェーズに移すっていう、そういうツールとしてのガイドラインとしてはすごく有効かなという風に思います。
ありがとうございます!世界を見渡されていて、みなさんだれでもいいんですけども僕ら日本人だからこそ、できることであったり、日本にいながらでもできること、どういうことでもいいんですけれども、会場にいるみなさんが社会的に国際的に自分が寄与したい、貢献したいと思った時に、1つアドバイスできますでしょうか。
難しい質問ですけれども、ぜひ考えておしえてほしいです。
じゃあ鮄川さんから。
まあそうですね、もちろん国籍ってのは最終的に関係ないんですけれども、やっぱり海外行ったときの最初って日本人ってところからもちろん入るわけで、やっぱりそれが、先輩たちの力なんですけれども、日本ってのはすごくリスペクトされているってのはものすごく感じていて、うちが例えば、ヨーロッパとかアメリカだとかで事業をやっていたりするんですけれども、これが本当に、例えば自分がバングラディッシュ人だったら同じような受け止められ方されるかってところでいうと、これがいいとは思わないです、決していいとは思わないんですけれども、国っていうものにもブランドがあって、その日本ブランドってのはすごく強い力が実はまだあると思うんですよ、それがやっぱり自分が持って生まれたものなんですけどそれは使っていいアドバンテージだと思うんですよ。
そこから自分がどう世界にどう貢献するかって時に、使えるものは使うという事でいうと、日本ってのはすごく尊敬されてリスペクトされている、そういう意味でいうと世界に出て行ったときの一つの力になっていると思うんですよ、だからこそその恩恵を受けている僕らが、逆にできることをやっていかないといけないと感じます。
なるほど、それは確かに海外に行ってみるとよく感じますよね。
ODAで頑張ってきた歴史だとかもそこにはとてもあると思いますけれども、私も今シリア難民というシリア国外避難民が500万人出たんですけれども、そのうち300万人がトルコにいるっていうことで。
最初この問題が起こったときに日本にどうにか呼べないかなと頑張ったんですけれどもビザの問題があってどうしても難しくて、それでトルコに会社を作って、それでトルコに来たシリアの人の仕事をどうにかできないかなとやったんですけれども、そこでシリア難民の人と話をしたときに、こう言われたんですよね。
「もう一度日本人がちゃんとパワーを持ってほしい。」と、そうしたら今のアメリカが作っている国とは違う世界が作れるのではないか。
僕はアメリカのことも日本のこともそうわかりませんけれども、やっぱりその日本人に対する期待感ってのはとても大きい、なんでかって言ったら、やっぱり日本人ってのはみんなのことを考えて、そうやって行動してくれる人たちだ、だからあなたたちがもう1回その考え方を世界に広めて、仕切ってほしいのですね、そういったのが広がった社会になったらいいなと難民になった、シリア難民の方に言われた言葉で、何かできることがあればとても大きいなと。なにか辻井さんその件に関してありますか。
あの、また田口さんのプレゼンでね。起業家になる人と、そうじゃない人ってね。それでね、僕はどっちが優れているとかではないと思うんですよ。
それで僕はこの中で一人だけ起業家じゃないんですよね。
僕は本当に1つのポジションを全うしている、役割を果たしている日本の責任者ってだけで、みなさんみたいにこう想いがあってビジネスをはじめたわけじゃなくって、で、そういう人が過半数もしくはもっといるとすると、僕はすごく一つできることは、そのコミュニティっていう言葉があるじゃないですか、でどうしても日本っていうとジオグラフィカルな、地理的なことを考えると思うんですけど、コミュニティって言った場合もやっぱり地理的な地域、私の故郷とかってことになると思うんですけど、今の社会って本当に仕組みが複雑で、それこそITをやられてるので、目の当たりにされていると思うんですけれども、パタゴニアですら、じゃあパタゴニアのコミュニティってなんだろうと考えたときにサプライチェーンでパタゴニアの洋服作りに関わってくださってる方、全員いれたら本当に数万人っていう方がね。
もう農場から、糸の工場から、縫製工場から、そうするとバーチャルなコミュニティっていうところとの繋がりっていうのは、本当に田口さんたちがやっている特に会社を創るとかは誰でもできることではないじゃないですか。それはそれで応援しつつも、1人の市民として、消費者として、なにができるのかっていうと、やっぱり、自分が日々何を購入したりだとか、どんなことに、サービスにお金を使うのか、磯野さんのところの電気を買うのか、萩生田さんのところのバラを買うのか、それともそうじゃないね、もしかしたら誰かが虐げられている、環境が壊されたりしてるバラや電気を買うのか、そこが本当に世界のバーチャルなコミュニティとものすごくつながっているので、これは日本人ってことじゃないかもしれないことですが、今の段階では、今の政権が好きなGDPもまだ高いし、所得だって世界の国に比べれば高い中で、やっぱり自分のお金の使い方ってのを自分の物差しだけじゃなくって世界の物差しのなかですこし考えてみるって言うのを、時々やるってのも僕はできることかなと思います。
なるほど、ある方が、民主主義はもう限界だと、言ったんですね。どういう意味かというと、これからは民主資本主義なんてことなんて言う人がいます。つまり、社会のシステム全体を変えようってのは、そう簡単ではないかもしれない、だけどやっぱし経済置いたときに、自分が何を買うか、どういう選択肢を毎日の中で、例えば電気であれば、そういう自然電力であったりだとか、フェアトレードのものを買うとか、そういう選択肢が自分の日常の周りに増えていくってことが、民主資本主義。それでいい社会が出来ていくんだっていう方がいて、そういった意味ではエシカルっていうキーワードがとても出てきていますよね。
エシカルファッションって言われたり、とにかくいろんなエシカル、倫理的な観点行動するとかとても重要な大事なアイディア、僕らが起業するとかそういう関係なくできることだし、それこそが1番大きなパワーになっていく。
萩生田さんどうでしょうか?
そうですね、やはりね、辻井さんもおっしゃってましたけれども社会の仕組みを変えるだとか、起業するだとか、そういう人もいていいと思うし。
そうではなくて消費者1人1人誰でも今からできることってのが、あると思うんですよね、そういったことを1つ1つやっていくってことが、1番大事なんじゃないかなと思いますね。
なかなか余裕がなくなると人間って人のことまで考えられなかったり、ネガティブな言葉を言ってしまったり、傷つけてしまう。そういうことをまずは自分自身満たして、幸せのレベルを上げて、そして大切な人にも思いやりをつないでいく。そういったことの1つ1つの積み重ねが、例えば外国人が来ていて駅で迷っていたら、大丈夫ですか?と何か必要なことありますか?って声をかけられるかどうかっていう本当に声をかけないで無視をするのか声をかけるのかっていう本当に1つ1つの選択の責任っていうのを、私たち全員が持っていることなので、それを丁寧にやっていくことが大事なんじゃないかなという風に思います。
ありがとうございます。そうですね
日常に転がってるよと僕らができることってのはいい社会を作っていくために。
磯野さんお願いします。
そうですね、僕は2点あるかなと思いまして、その選択をするってのはまず知ることかなと思いますね、まあ世界中を周ってるとですね意外と、情報は転がってるんですけど、海に囲まれてるせいか、外で何が起きてるのかとか日本人だと、情報感度ってのがちょっと低いなって気がしている、あと同時に外を知るもあるし、中を知る、自分のことを知る。さっきのトルコの話もおそらく歴史的にもおそらく日本とトルコの関係とかあとはそのおっしゃってた、日本の過去の、まさに先輩たちが成し遂げてきたこと、まあそういった、まずは知ることが大事だと思いますね。
だからまずできることはそれかな。
あと2つ目は、日本の企業としての一つの価値だなと思うのはですね。例えば自然電力は日本の企業ではなくて、たまたま日本で生まれた地球人みたいな、そういうイメージをしてまして、じゃあ日本に生まれた意味ってのは、まあ自然エネルギーってのは日本人のメンタリティそのものだなと思いまして、これは共生、自然の力を借りて日々生活するインフラなので、これって日本の神道の考え方とかに非常に近いんじゃないかなと思います。
日本には宗教がないって思ってる方がたくさんいらっしゃいますしそう言う方もいらっしゃるけど全然そう思わなくて、日本人は、当たり前に神社に行くし、もっと宗教よりも当たり前になりすぎていて、そういう八百万の神のメンタリティみたいなものが、僕は根付いているのではないかなと思いまして、そういった色んな人との和とか、共生とか、そういったことを大事にできるのは非常に、日本の価値ではないかなと思います。
世界を飛び回られてなんか気づくことというか改めて今これが1番重要だな、今これに手をつけないといけないなっていうこと磯野さん何かありました?
いろいろ最近飛び回っている、まあ手を付けないといけないなというよりも、今僕らに見えてない課題っていうのよかったら、こういうことあるよってことぜひ教えてください。
まあこれちょっと僕の課題意識と近くなってしまうんですけどやっぱり気候変動ってのはもう、本当に、例えばブラジルはですね。なにが起きてるかっていうと、雨が、もともとあの国って巨大な川があって、電力は水力からできている、7割から8割水力で実は、自然エネルギーの国だったんですけれども、今何が起きてるかというと気候変動で雨が降らないんです。なので、電力の価格が高騰していて、だからこそ我々は価値があるんです。
まあクリーンで安い電気が、必要だということで、そういった大きな変化が起きている、これが世界中でおきている。
日本にいるとなかなか感じることがないかもしれないですけどそこはかなり深刻な状態に来ている。
なるほど、鮄川さんとかどうですか?
鮄川さんのフェイスブックとか見てるとすごく面白くてですね。
本当にいろんな国に行くたびにその国の情報を提供してくれるんですよね。まさに僕ら課題に無関心というよりは、未認知という、知らないということがすごく多いと思うんですよね、だから、そういう意味ではよくいろんな情報を発信してくれていると思うんですけれども、改めて特にヨーロッパ系が多いですか今?
いやそうですね、ヨーロッパも中東もアジアもUSもあんまり南米とか、アフリカにそこまで行ってないですけどなるべく俯瞰して全体を見たいなと思ってます。
そのなかで、ここが1番注目してるっていうのありますか?
そうですね、まず前提としては、圧倒的に世界はよく、まあ環境の問題は大きいと思うんですけど、経済的な意味とか貧困でいうとよくなっていると全体的には思ってるんですけれども、国の発展とかって一言でGDPだとか、いろんな数値とかで語られるけれども、その中にスラムから抜け出せないだとかという人が相当数いて、単に1人当たりのGDPで割ったときの数値とかで、見えないところが非常に大きいというところと、やっぱり、ソーシャルメディアだとかみんなが、インターネットにアクセスできるようになって、それによって情報にすごく影響されてしまって、位置情報ってなかなかほとんどの人が取得できないので、そういう中でなにを信用していいのかわからないだとか、あるいは変に情報があるからこそ、外との格差を感じたりだとか、やっぱりそういう問題はあるなと思っていて、そういったところを、まあ僕が発信できる情報は少ないですけれども、日本人の中でも持ってるイメージってのが限定的なので、少しでもその位置情報を伝えられたらいいなとまあそれも取得する人が選んでいかないといけないんですけれども、そういったところは感じていますね。
ありがとうございます。このあとちょっとみなさんから質問を受けたいと思うのでぜひ考えておいてください。
その前に最後辻井さん、そういった意味では、いろんな社会課題が起こっていて、情報というか起こってることが表に出てこないという意味では、今パタゴニア辻井さんがやってらっしゃる、意識の話、ダムのお話とかですね、ああいったところは国内にいながらも伝わっていかないと感じられるところってありますか?
そうですね、今あの割とパタゴニアは政治的なことをやっていて、まあいろんなことを言われるんですけれども、それで今思い出したのは、「意識を変えよう」っていう運動をやっていて、詳しくはちょっと割愛しますけども、坂本隆一さんというね、世界的に有名なアーティスト坂本さんに伺った時に、まあ協力をしてくださってるんですけれども。
辻井さんニューヨークではね、ビジネスで成功したり、俳優で一流になった人が、社会課題とか環境問題に取り組んでないと、あいつやべーなってことになる。
ところが日本では芸能人とか著名人の会社が政治的な話とか原発の話をするとあいつやべーなということになると、で、民主主義っていう仕組みは本当は1人1人の話を聞いて、あっちいきたいとかこっちいきたいとか決めればいいんですけど、1億人もいたら話はまとまらないので、ワーワーワーワー言っても、だからその代表者を議会制という形で決めてあるいは決めていくんだと、だから投票したら終わりじゃなくて、投票した後も、ワーワー言っている元がないと、受かった人が、自分たちの考えだけでものを進めていって、それは空っぽの状態で進んでいると、なるじゃないですか。だからもっと1人1人がワーワー言ったほうがいい。
僕はその意識ダムの話が知られてないのもなんとなくその問題のことを、政治的なことを話しちゃいけないんだっていうふうに、なんとなく抑圧されているのですね。
それで、その原因は、僕はすごくメディアを見てて思うんですけれども、代替案を持たない発言についてすごく厳しいじゃないですか、原発反対って私は、母として、お母さんとしてとにかくなんだか心配なんですってのは言ったっていいはずですよね、そんな代替案なん作れるわけがないですよね、作れないから代表者を選んで、話し合ってもらってどうするか決めるじゃないですか。
だから僕は今、海外と日本ってところで、もしかしたら日本人の気質の良いところかもしれないですけれども、奥ゆかしいとかね、だけどやっぱり、民主主義ってものを法律で取り入れてみんなでやってみようと言ってる以上やっぱりねと発言をね、もっともっと僕らはしていっていいし、そこにもし答えはなくても、心配なんです私はっていう声は挙げていいんだろうなっておもいますね、だからその意味では、企業がもっともっと政治的な発言をね、なんかうまく大企業が議員さんとね、企業献金で法律の中でちゃんとやってますという話じゃなくて、どっちの未来に進みたいだとか、その自然エネルギーの政策に対して、やっぱり声を上げていかないと、日本なんてまだ、原発とそれ以外の自然エネルギーが、CO2を出さないっていう共通点だけで、分離が出来ないっておかしいんじゃない、これブロックチェーンやITの仕組み使ったら簡単にできるのに、ただ単に政治的な思惑で、そういうね。まあそういったことに対して、声を上げていくってのは必要なんじゃないかなと思いますね。
ありがとうございます、本当にそうですね。Twitterとかでもちょっと意見言うとすぐ代替案出せとかって言われちゃう。それね、それをいちいち追求されるとっていうそれ、他の国にはない感じですか?どんどん言うって感じですか?
いややっぱりもちろんありますけどもね。ポジションってのはみんなあるので、それぞれいうのですけれども、言って誰かリツイートしたり、そういうことによって、知る情報もあるので、結局最終的には個人個人が、どの情報からどう自分が考えて選択するのか、自己責任だと思うんですけれども、やっぱり誰かが言って誰かが伝えないと、なにも始まらないのでまずそれを否定しないってのはすごく大事だなってのを思います。
ありがとうございます。誰か質問あるという方いますか?ぜひ、どうぞ。
ボーダレスアカデミー東京校の白石と申します。
ありがとうございます。鮄川さんに質問なんですけども、IT、エンジニアという仕事を通して、日本のエンジニア不足と雇用問題、というところを解決するとおっしゃっていたんですけれども、その具体的に発展途上国にいる仕事がない人たちがエンジニアになるためには、最初に基礎学力が必要になると思うのですが、大枠としてどういう流れで、エンジニアが育っていくのかをお聞きしたいです。お願いします。
はい、ありがとうございます、手短にいうと。
例えばインドという国はIT大国になってるんですけど、それって70年代から出てきた会社が10万人とか雇用して、インフォシスとか、そういった巨大企業が生まれて、そこの卒業生たちがどんどん新しい企業を作ったりしてるんですよね。正直、大学までの勉強はもちろん大事なんですけど、そこに関してはある程度例えばバングラディッシュだったり、アフリカだったり、中東のパレスチナみたいなところでも、大学卒業するまでは割と教育はあるんですよね、ただそのあとの実践が全くないというのが、やっぱり、問題で、それって企業が雇用を生み出して、そこの経験値を積んだ人がまた新しい会社を作るみたいなことをやっていかない限り、出来ないと思っていて、僕らはそこを一生懸命やっているんですけれども、一方でボトムアップみたいなところは絶対的には必要です。
パソコン触れたことがないとか、そういったところの人達に少なくても最低限の環境を提供するっていうボトム的な教育ってものは必要だなと思います。
ありがとうございます。最後に1人誰かいらっしゃいますか?
お話ありがとうございました。
質問したいのはパタゴニアの辻井さんなんですけれども、私もこれから一会社の中で勤めていく人間なんですが今マーケティングに取り組んでいる会社に勤めています。
パタゴニアのように民間企業で、素晴らしい取り組みをしていて成長している会社に対して、自分はマーケティングの知識で、貢献したいなと思ってるのですが、そのような素晴らしい会社の中での課題としているもの、私はマーケティングを通して社会課題を解決したい人間なので、率直にいうとパタゴニアさんの中で今こういう課題がありますっていうのを教えてもらいたいです。
言っちゃいましょうかね。
いやありますよ、企業なので、人が複数人集まればコミュニケーションの問題とか、意見の違いとか生まれてきたりするんですけれども、僕が今のパタゴニアの日本支社の規模を見ていて思うのは、やっぱりその、多様性っていうのかな一言でいうと。
パタゴニアをすごい好きなんですよ、僕もそうだし、働いているスタッフもみんなそう、おそらくね皆さんの会社みんなそうで、それ自体は素晴らしいことなんですけど、やっぱり同じような考え方だったり同じような思想だったり、同じようなビジョンを持ってる人が集まってくるじゃないですか、で僕たちが変えて行きたいと思ってるのは、それとは違う考えを持っている方々で、その方々と接しなきゃいけないのに社内にそういう人がいないと、どうやってコミュニケーションをとっていけばいいのか練習もできないし、そうするとあえて、いろんな多様性をもった方々と一緒に働いていくことをトライすると、今度は同調圧力みたいなね、そんなのパタゴニアらしくないとか、そういう長くいる人と新しい人の、その葛藤というかね。それはそのネガティブな意味じゃなくて、お互いによくしようと思って、パタゴニアすごいとこあって、もっとこういうことをやったら良くなるんじゃないかと思う人と、いやいやそうじゃないよこれをやってきたからこそ、うちはうちらしくやってこれたんですというものの接点を見つけるというのをすごく日々みんなで努力しながら、オープンにそれを話し合いながら、取り組んでいるところです。
ありがとうございます。ちょっと時間になりましたので、最後に一言ずつみなさんのほうから、会場のみなさんにメッセージをいただければと思います。
はい、あの、ソーシャルビジネスに関心のある方が、来てらっしゃると思うんですけれども、僕はビジネスをやってて一番いいなと思うことは、雇用を生み出すってのはこちら側の意図なんですけど、その仕事をしてる、例えば、パレスチナの人だったり、バングディッシュの人達にとって仕事ってのは、世界に貢献している、自分が社会の一員であるってことの、そういう気持ちになる存在意義だと感じられるところだと思うんですね.
だからただ単にドネーションとかとは違うところがあって、そういうところはソーシャルビジネスとして、巻き込んでいる人達みんなが、社会のなかで貢献できる意識を持つことができるってところが素晴らしいと思ってるので、ぜひ、そういった側面で見ていただければなと思います。ありがとうございます。
ありがとうございます。じゃあ辻井さんお願いします。
僕は本当に田口さん相談に来られた時、今も覚えているんですけれども、本当にこれ素晴らしいアイディアだなというふうに思ったんですね。で、やっぱり、すごく愛情が社会に対してあって、起業する方もそうだし、僕はどちらかというとフォロワーだと思っていて日本支社など企業のあり方にすごく賛同して自分の持てる力の範囲で貢献をしたいと思って働いているんですけど、そういう、フォロワーの人もどちら側にも立っている。
やっぱり、日本にあって、いろんなことを聞いてきたなかで僕が一番印象に残ってることば、他の人も結構いろいろ引用してくださってるんですけれども、問題を知った時に、その問題に対して何か行動を起こせば、解決の一部になれるとだけど、行動を起こさないと、残念ながら問題の一部になると、だからもう、どっちかしかないんですよね。でもなんかすごいハードルが高い感じがするんですけど、フォロワーとして問題の解決の一部になる方法もあるし、リーダーとして解決の一部になることもできる。
僕は全体をひっくるめて、インクルーシブに本当にみんなが同じ方向で応援しあうふうになると、まあそういうね、きっかけの一日に今日なるといいなとすごく思います。
ありがとうございます。萩生田さんお願いします。
私から申し上げたいことは、やっぱり楽しいってことが一番重要だと思います。
社会課題の解決、責任感、ミッション、いろんなことがあって、でも起業したり活動を続けていくうちに必ず壁もあるし、大変なこともあると思うんですけれども、やっぱりこれをやってて楽しい、あとは一緒に働く仲間がいて、とても楽しいというふうに思えれば、どんな困難も乗り越えられると思うので、ぜひ楽しんで、活躍して一緒にがんばりましょう。
ありがとうございます。
ありがとうございます。じゃあ最後磯野さんお願いします。
今日このサミットここまでたくさんの方が参加されるイベントだって知らなくてですね、びっくりしました。
でもさっきの知るって意味では、おそらくここにいらっしゃる方って、気づいていて、今日この時間を使って、足を運んでるってのは、大事なアクションの1歩じゃないかなというふうに思っていまして。
あとは僕を含めてここにいる人達は解決したい課題ってのが、決まってると思うんですけど、あとはなにかを解決したいっていう方もおそらくここにたくさんいらっしゃると思うので、そこを見つけるのは、まずは知って発信するってところから始まるのではないかなと思いますので、僕も今日たくさん学ばせてもらいたいなと思いますし、そういう1日をみなさん、僕も含めて、過ごせれば、次の1歩に進むんじゃないかなと思います。
どうもありがとうございました。
この第1セッションは世界を股にかけて行動するってことで、世界的視点でどうみて僕らは動いているのかなってのをみなさんとシェアしたいと思ったんですけど、まあ話してわかってきたのは、地理的な世界かどうかってよりも、インクルーシブに全体を考えて、行動する、自分の行動の波及効果を考えて行動するいろんな立場からみて考える、そういうことが一番大切な事だなと思いました。
今日はありがとうございました。
受講・起業に関する質問に
事務局が
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